2025年5月24日【法人設立】の際持ち合わせたい「税務以外の視点」
今日は仕事の合間に、
三女が通うお絵かき教室の付き添いに
行ってきました。
クレヨンで絵を塗っていった中に、
絵の具を付け足すことによって
また違った世界観が生まれ、
そのような色の魅力に感動した
時間でした。
「なんでここでそんな色を使うんだろ!?」
という気持ちが湧いてきつつも、
あえて何も言わず静観していたのですが、
三女なりの世界観がそこにあったようで、
瞬く間に唯一無二の世界が
そこに現れて、すごく感動しました。
(多分に親ばか的な要素が含まれている
ことは、大きく理解しています(照)。)
そして帰ってからは3月決算の
大詰めの続きに。
(大詰めの続きなので、
まだ変わらず大詰め(滝汗)。)
次第に3月決算も終わりが
見え始めているので、
気を抜かずに頑張っていきたい
と思います!
さて、本日の本題です。
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■上述したように3月決算が
大詰めを迎えているのですが、
それと並行して個人事業のお客様が
法人成りを検討するということが
少なくない状況です。
これは、個人事業が順調に業績を伸ばして、
その結果、法人成りをするということ
ですので、大変喜ばしいことなんですね。
その法人成りをする中で、
二つの視点から考えて、法人設立をする
ことが重要です。
■まず一つ目は、利益が一定額を超えると
国民健康保険料がかなり高くなってくる
ことがあるため、
そのタイミングでマイクロ法人の設立を
検討します。
マイクロ法人の設立の目的は、
極論、ただ一つで、
【健康保険料を削減すること】
なんですね。
この一定額の利益を超えたタイミングで、
こういった健康保険料の削減のために
マイクロ法人を設立するというのが、
まず第一歩かなというところです。
■そして、その次の段階で、
またある一定利益を超える段階では、
個人事業のすべてを法人に持っていく、
いわゆる『法人成り』を検討することに。
ここで一定の利益と書いているのは、
状況によってその利益の額は異なるため、
あえて具体的な額は書いていない
という趣旨になります。
そのように、個人事業のすべてを法人に
持っていく法人成りをする際においては、
法人の利益から自らに対して役員報酬を
払うことにより、
その役員報酬に対して所得税や
住民税のほか、社会保険料もかかって
くるということに。
この社会保険料が、個人と法人負担額の
合計で、概ね役員報酬の3割を
占めますので、
相当な税負担になるんですね。
<福岡県協会けんぽの保険料額表>
この税負担を鑑みたとしても、
法人成りをした方が良いというのが、
この利益の分岐点のタイミングです。
■ただ、この視点については、
あくまでも税金や社会保険料を
見たところでの検討段階に過ぎず、
実のところは、これに加えて税務以外の
面でも検討が必要になるということも。
具体的には、
【個人事業のすべてを
法人化することにより、
対外的な信用力が増す可能性があるか】
ということなんですね。
■対外的な信用の一つとして、
『金融機関の融資の評価』が
挙げられます。
そして欲を言えば、法人設立の際は、
合同会社より株式会社の方がより
対外的な信用力は上がるという
ところが、事実としてあります。
■この他に、売上先となる得意先との関係上、
その得意先が株式会社であるということを
評価材料として、
具体的な取引を検討するということも
ありますので、
単に税務や社会保険のだけの面で、
マイクロ法人が有利なのか、法人成りが
有利なのか、
それとも個人事業のまま継続するのが
有利なのかということを
検討するのではなく、
こういった税務と対外的な信用力
という面をトータルで考慮して、
このようなことを決定すべきなんですね。
■どうしても税務のことや、
目先の手元に残るお金のみに視野を
奪われがちなのですが、
真に大切なのは、
【長期的に見て手元により多くの
お金を残すこと】
であるため、そのようなことを
念頭において、
法人設立を検討する際は、
慎重に状況を把握して、
最も良い選択をすることを
心がけたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・個人事業から法人成りする際は、
利益の分岐点を鑑みて、マイクロ法人か、
それとも法人成りかを検討すべきである。
・法人成りの際は、信用力の面で合同会社
より株式会社の方が適していると言える。
・法人設立の際は、税務の最適解のみならず、
その先に見える法人化による対外的な
信用力もトータルで鑑みて、
自社にとって最も適した法人設立の選択を
検討したいものである。
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今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。