-------------------------------------- ★起業準備中から起業5年目までの経営ドクター★ 税理士 村田 佑樹 --------------------------------------- 2022年1月15日  微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス  614号(通算号895号) おはようございます。 【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】 税理士の村田佑樹です。 ================== ■先日の記事の中で、  『経営者の不正に対し  従業員が不信感を抱いてしまう』  というような記事を  書かせていただきました。  https://muratax.com/2022/01/13/4802/  今日もそのことに続けます。 ■業容が拡大し、  従業員の数が増え出すと、    【十人十色の人間模様のある  会社になってくる】  というもの。  その中で、まさに  『十人十色』と言われるように、  【一人ひとりの個性や性格があって、  その長所や短所が織り交ざり合いながら、  その組織を形成されていく】  というものでしょう。 ■そんな中で、  経営者として気を付けたいのが、  【従業員同士の対立】  について。  よく聞くお話としては、  【Aさんができることを  Bさんができないため、  Aさんがそれに対して  苛立ちを感じている】  だとか、  【会社の備品やお金が  何かしらの事情により紛失した場合や  合わなくなった場合、  従業員が他の従業員を疑う】  だとか…  そのようなことです。 ■しかしながら、  それは『単なる思い込み』に過ぎない  ことが。  …とは言え、その思い込みが  『思い込みである』  ということも気付きもせずに、  【そのまま時間が経過し、  従業員同士が不信感に包まれてしまう】  ということが多少なりとも  あるのではないかと思います。  特に、上述したような  【備品や現金の紛失や不一致】  といったことに関しては、  【経営者側でそうならないような  仕組み作りをすること】  が大切であると言えるでしょう。 ■例えば、  ペン一つ使うにしても、  そのペンの在庫表をしっかりと作成し、  そのペンを使う人が  他の従業員にその許可を得て、  在庫表にサインし、  【誰が持ち出したか  ということを明確にする】  ということ。  そのことにより、少なくとも  二人の相互チェックが働くわけですし、  【ペンを使う従業員も  他の従業員に確認してもらうことが  できているため、安心できる】  というものではないでしょうか。 ■これが、  『自分の判断で在庫帳にチェックをし、  ペンを使う』  などという状況であれば、  (それでも何もしていないよりは  良いのですが…)  【他人の目が入らないため、  そのことからあらぬ疑いに発展する】  こともあるというもの。  特に『現金』に関しては、    【通常考えられないような人が横領をし、  大事件になった】  ということも多く聞いたことが  あるのではないでしょうか。 ■『現金』について言えば、  ほんの少額からスタートし、  『それがバレなかった』ということから、  だんだんとそれがエスカレートしていき、  その横領が大きな金額になり、  それが会社の損害に繋がる  ということも考えられるものです。  しかしながら、それは本当に  その従業員の責任なのでしょうか。  当然、そういった行動した  張本人ですので、  責任を問われるべきなのでしょうが、  【そういう体制にしている  会社の方に問題がある】  と言わざるを得ないのかな  と私は思う次第です。 ■こういったケースも  上述した『ペン』と同じような仕組みで、  場合によっては『金庫』を使い、    【現金を使う人が、  金庫を管理している人(可能であれば数人)  にその許可を求め、  その金庫を開く人が出金の額を記録し、  それを実際に現金を使う人に手渡す】  などといった仕組み作り  が大事ではないでしょうか。  そして、  【その日の終わりには  実際の現金と現金出納帳の  帳簿上の残高をチェックし、  これも二人体制で確認をし合う】  ということもまた有効ではないか  と思っているところです。 ■こういった  いわゆる業務においての  【ダブルチェック】  をすることにより、  『従業員同士が不信感を感じる』  ということが少なからず  軽減されるでしょうし、  【全員が安心して仕事に臨める】  というもの。 ■というわけで今日は、  『経営者の信頼』があっての前提の上で、  こういった従業員同士の信頼関係を  構築し、経営を進める方法について、  代表的な例ではありましたが、  記事を書かせていただきました。  少人数の会社ほど、こういった  【ダブルチェック体制が出てきていない】  ということは往々にして  考えられるのではないでしょうか。  こういった管理が徹底されていれば、  従業員も安心して仕事ができますし、  経営の効率化も進むように考えられますね。 ------------------ 《本日の微粒子企業の心構え》 ・経営が拡大してくると、  【十人十色の従業員同士で  対立が起こってしまう】  ということが  少なからず見受けられる。 ・そういった対立には、  【従業員同士の不信感】  から生まれているものもあるのでは  ないだろうか。 ・そしてその不信感は、    【業務の上でダブルチェックの体制】  を構築することにより、  軽減されるものと言える。 ・少人数の会社ほど、    【その少人数であるが故に、  人間同士の信頼関係の構築が重要である】  とも言えるため、  そういった  【ダブルチェックの体制】  はしっかりと整えておくべき  ではないだろうか。 今日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。