2018年8月16日銀行や公庫からの融資・・・借入は必要か?
「何のために借りるかがわからないんです。」
今日は、創業間もないお客様とのご面談の日。
資金繰りもなかなか厳しさを増してきている中でのお話の一幕。
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
1.資金繰りがまず第一
この経営者の方は、個人の資産がまだあるため、法人の現預金は少なくなっているものの、
そこまでの資金繰りに対する切迫感はない様子。
ただ、法人にお金が無くなっていることは事実。
個人資産を食いつぶしてしまう段階に入ってしまっているわけです。
そうなると、
法人の資金繰りの面からも当然のことながら借入を検討すべきでしょう。
2.金融機関からの信用面でも
次に、仮に資金繰りに窮していなくとも、創業間もない頃は、
積極的にお金を借りておくべきだ、という考え方も。
もし第一期を終えているとしたら、その第一期目の成績が否が応でもデータとして出てしまうため、
その実績を金融機関に報告せざるを得ない
わけです。
そうなると、もし悪い成績だとすれば、融資も受けにくくなることでしょう。
そうならないために、少額であっても、借りておくべきと言えます。
その少額な借入金をきちんと返済して、実績を作っていくことで、
将来的に多額の融資などを検討する際、そのことが金融機関からの高評価となり、融資が有利に進むこともありうるのです。
3.悪くなってからは借りれない
金融機関は、経営状況が悪化し、本当に苦しくなった時は、お金を貸してはくれません。
一見不条理にも思えるものの、貸したお金が返ってこない可能性が極めて高い状況で、お金を貸すほど優しくはないでしょう・・・
ビジネスですからね・・・
ということから考えると、借りれるうちにササっと借りておくということはすごく有用です。
もしその後資金繰りが悪くなった場合、その借入金が活躍してくれることでしょう。
現在は、空前の低金利。
利息も、以前に比べると微々たるもの。
利息は保険のようなものと捉え、適切に、そして上手に金融機関と付き合っていくことをオススメします。