2021年10月27日【自動車ローン】は極力避けたい理由
■先日のことですが、
顧問のお客様とのご面談の中で、
『従業員の雇用』についての
ご相談がありました。
従業員の雇用は、どちらかと言えば
『社会保険労務士』の分野であり、
税理士には直接関係しない部分
ではありますが、
経営に関するご相談も
お受けすることもあるため、
このようなご相談お受けすることも
少なからずあるわけです。
■そんな中で、
「雇用をするにあたっては、
『毎月の固定費』が増えていくものであり、
【資金繰り】
が心配ですよね…」
といったお話に。
当然、そのように
人を雇用する位ですので、
経営についても上向きで、
人はもちろんのこと、
いろいろな経営資源を
揃えていかなければならない
というフェーズに入っている様子。
■そんな中で、
「社用車の購入を検討されている」
というお話も伺いました。
性格的に人からお金を借りるのが
嫌いなご様子で、
その社用車も300万ほどのものを
一括で購入することを検討している
とのこと。
しかしながら、雇用をし、
毎月の固定費が増える上に、
そういった300万円もの大きな資金が
一括で出ていってしまう状況を考えると、
なおのこと資金繰りの心配が
大きくなるわけですね。
■そんな中で検討すべきは、
車を買うにしても
【分割で買う】
ということ。
そしてその『分割』と言えば、
その車の販売店に相談をして、
販売店を通じた
【自動車ローンを組む】
というのが一般的なのでしょうが、
「それもちょっと待ってください」
というところ。
■というのは、
一般家庭であればそういった
選択肢になるかと思うのですが、
自動車ローンを組む前に、
【『金融機関からの借入』
により資金を調達して
その車の購入に充てた方が、
もしかすると金利は下がるかもしれない】
ということを考えるべきなんですね。
この自動車の購入については、
【設備資金】
と言って、
通常の『運転資金』に比べ、低金利で
資金の調達をすることができるため、
一般的には、
【自動車ローンの金利より低い利率で
金融機関から資金を調達することが可能】
となります。
『自動車ローン』により、または、
『金融機関からの融資』により
車を買う際のこういった
大枠の仕組み自体は変わらないのですが、
このように
【金利に差がついてくる】
ということは知っておいた方が
良いですね(^^)。
■車の他にも、
機械など、事業上で何かしらの
『大きな設備投資』をする際には、
こういった
【金融機関の金利の方が低い】
ということが一般的ですので、
その販売先である会社のローンを
組むことを検討すると同時に
【金融機関での設備資金の調達
も積極的に検討したい】
というところ。
■このように、
特に大きな買い物では、
【資金をどう回していくか】
と考えることが極めて重要となります。
しっかりと、
【本当に現在考えている選択肢で良いのか】
ということを、実際の行動に移る前に
適切に考えたいものですね。
■こういった経営拡大の局面においては、
お金を使う節税はむしろ逆効果
になることも。
金融機関の評価を得るためにも、
利益を出し、納税をし、
あえて税金を払って資金を残していく
選択も検討したいところですね。
…とは言え、やはり
税金は嫌なものですよね(苦笑)。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・何かしらの設備投資をする際には、
『現金一括購入』は資金繰りに
悪影響を及ぼしてしまうことが
想定されるため、極力避けたいものである。
・そこで検討したいのが
【金融機関からの『設備資金』】
としての資金の調達。
往々にして、そのメーカーのローンなどは、
この設備資金に加え金利が高いため、
【トータルで支払う金額が増えてしまう】
というもの。
・とは言え、そういった
メーカーのローンには、
【場合によっては補償が付いている】
などということもあり得るため、
そういった面もトータルして、
【設備資金を調達するのか
ローン組むのか】
ということを考えたいところ。
・いずれにせよ、
大きな買い物をする際には、
【その取ろうとしている選択が
本当に適切なものであるか】
ということをしっかりと
検討すべきであると言える。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。