2022年4月28日【高額な国保】を避ける大きな節税策です
昨夜は少し遅かったにもかかわらず、
身体が覚えて(しまって)いるのか
3時半にピシャッとお目覚め。
そのまま軽く読書をし、記事の執筆。
というわけで、本日もまいります!
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■確定申告が終わり、
6月前後になると、
お住まいの市区町村から
【住民税と国民健康保険料の通知】
が送られてきます。
『住民税』については
4分割で支払っていくものであり、
その税率も『10%』となりますので、
場合によっては
【痛税感が大きくなる】
というもの。
■それと並んで、
同じく大きなインパクトがあるのが
【国民健康保険料】
であると言えます。
『国民健康保険料』については、
【前年度の所得に対してかかってくるもの】
であり、この『所得』
というものについては、基本的に
【基礎控除33万円】
しか認められていません。
したがって、生命保険料控除や
医療費控除、小規模企業共済
があったとしても、
【そのような控除を考慮する前の所得】
に対してかかってきますので、
大きな負担となり得るのが
この国民健康保険料である
と言えるわけです。
福岡市の場合、簡単に国保の試算が
できますので、
ぜひこちらのサイトより
試算をしてみて下さいね。
他の市区町村でも
試算ができるサイトがあることが多いです。
<福岡市HP-国保の試算>
https://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/kokuho/hp/seido/06-02.html
■そこで今日は、
個人事業主の国民健康保険料について、
これを少なくしていく方法についての
お話を進めていきたいと思います。
結論として、
【法人を設立して、国民健康保険料から
社会保険料に変更しましょう】
というのが今日の内容。
現に私のお客様に関しても、
【ここ数年間で、
こういった目的で法人を設立し、
国民健康保険料を大きく削減できた】
ということが複数あります。
累計にすると10社を超えるかな
といったところ。
■どういったお話かと言えば、
【社会保険の仕組み】
を利用した手法なんですね。
社会保険の性質として、
【自らが代表を務める法人から
給料をもらって、その法人において
社会保険に加入していれば、
それと別に個人事業をしていたとしても、
社会保険の加入のみで足りる】
ということなんですね。
■そのように考えると、
国保の上限は最大で『年間100万円』
近くになっている状況なのですが、
社会保険を利用すると、
最低の負担額で考えるとおよそ
『2万円ちょっとの月額』…つまり
【年間にしても30万円弱ほどで済む】
というわけです。
ちなみに、社会保険は
健康保険と厚生年金が加わったもの
であり、
厚生年金保険料については、
上述した「2万円ちょっと」に
含まれています。
ほぼ、国民年金の負担と同じです。
そのように考えると、
100万円と30万円の差額である
【70万円分の国民健康保険料が
圧縮することができる】
ということになるわけですね。
■したがって、
国民健康保険料が
ある程度高額になっている
状況下においては、
こういった『法人』…いわゆる
【マイクロ法人】や【ミニマム法人】
などと言われますが、
【このような法人を設立して
国民健康保険料を抑えていく】
ということが考えられます。
■今回、
こういった記事を書かせて
いただこうと思ったきっかけが、
私のお客様で、上述したような
【国民健康保険料の削減や法人成りをして
税負担を少なくしよう】
というスキームが、
税理士の関与していない
民間の企業で行われていて、
その手数料として
大きな金額を請求される(であろう)
案件を見聞きしたからです。
私に関して言えば、
そのお客様の状況に応じて、
【税や社会保険に関して
最大限削減できる方法】
を顧問のお客様については当然無料で、
そうでないお客様についても
単発の税務相談でお伝えしている
という次第。
したがって、
【民間の会社にそのような
高額の手数料を支払う位であれば、
それを経営のための生きた資金として
活用してもらいたい】
というところなんですね。
■しかしながら、
【法人設立の際に注意すべき点】
ということも多くありますので、
その設定の方法については
ケースバイケースである
と言えます。
場合によっては、上述してきた状況に
該当しない経営状況も考えられますので、
その選定にあたっては、
十分な注意が必要である
と言えます。
■また、
『社会保険』に関しては、
国民健康保険と違い、
【出産手当金】や【傷病手当金】
の受給をすることも可能となります。
私自身、もう約一年前のことなのですが、
コロナにより病床に伏していた
ということがありました。
しかしながらその当時は
法人を設立していなかったため、
『国民健康保険』だったんですね。
その国保では、私の住んでいる
福岡市に関しては、
傷病手当金といった類のものが
もらえませんでしたので、その時は
「社会保険に入っていればな」
…と後悔した次第です。
そのように、
『国民健康保険料の削減』に加え、
こういった『保障の面』
でも充実しているのが
社会保険のメリットでもある
と言えます。
■というわけで今日は、
【個人事業主の国民健康保険料を
少なくするためのスキームとして、
法人を設立する】
ということについての
記事を書かせていただきました。
何度も申し上げますが、
【このスキームを使うべきかどうかは
ケースバイケース】。
もし不安がありましたら、
ご遠慮なく私でなくても結構ですので、
税理士にご相談いただき、
その設立すべきかどうかを
慎重に検討をし、
実行するかどうかの判断をするように
しましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・個人事業主の大きな税負担として、
【国民健康保険料の負担】
が挙げられる。
・国民健康保険料については、
その控除が『基礎控除の33万円』
に限定されているため、
【その税負担が大きくなる】
ということが言える。
・その国保の負担を抑えるために
【法人を設立し、その法人から
最低限の役員報酬(給料)をもらい
社会保険に加入する】
という方法が考えられる。
・上手に実行することにより、
【年間数十万円の国保の削減】
に繋がる一方、その適用については
慎重に判断が必要であるため、
個別具体的な事案については
税務相談などにより、綿密に検討すべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。