2023年4月28日【倒産防止共済(経営セーフティ共済)】の賢い使い方
2月決算法人の申告が終わった!
・・・と思いきや、最後の最後で誤りに気付く・・
電子申告は、一度申告していても
申告期限内であれば何度でも出し直すことが
できます。
今日は本当に救われました・・
さて、本題です。
 
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■法人を創業するにあたり、
 【初年度はどうしても売上の
 見通しが立たない】
 というもの。
 法人であれば自らに役員報酬を
 払うことにより、
 【個人と法人の税負担の
 バランスを整えていく】
 わけですが、もし売上が急激に
 増加した場合は、
 【節税策をなんとか考えたい】
 というものでしょう。
■その中で、
 普段は私は積極的に提案しないものの、
 こういったケースには提案するような
 節税策が考えられます。
 それは
 【倒産防止共済(経営セーフティ共済)】
 なんですね。
 <経営セーフティ共済HP>
 https://www.smrj.go.jp/kyosai/tkyosai/index.html
 倒産防止共済は、
 【積み立てた金額が経費となり、
 戻ってくるタイミングで全額収益化】
 されますので、基本的には、
 【トータルすると変わらない】
 ということに。
■しかしながら、
 
 積立金額は最大で月20万円ですので、
 これを年払い(前納)すると
 【240万円の経費を瞬時に生み出す】
 ことができます。ただ、当然
 【現金は手元から消えるので要注意】
 という面も。
 私が積極的に提案をしないのは、
 倒産防止共済は満額で800万まで
 積み立てることができるのですが、
 この積み立てたお金を使おう
 とする際、その積み立てた
 【800万を全額解約する】
 という形で手元に持って
 来なければなりません。
 そうなるとその800万が全額収益計上され、
 
 【収益計上されたタイミングで
 多額の税負担を強いられる】
 ということになりかねないからです。
■そうなると、
 経費として計上された年度は良いものの、
 
 【解約して返ってきた段階で収益化
 されるという年度は資金的にかなり辛い】
 ものですので、積極的に提案をしていない
 というところなんですね。
 しかしながら、この倒産防止共済は
 【減額することも可能】
 となります。
 初年度は前納という形で満額
 支払っていたとしても、
 【翌年はこれを減額することができる】
 というわけなんですね。
■したがって
 突発的に単年度で利益が
 上がっている状況下においては、
 【前納の制度を積極的に利用して、
 現金の支出は出るものの、
 攻めの節税をすることが可能】
 となります。
 そしてその翌年は大幅に
 減額することにより、
 トータルして積み立てられた
 金額を少なくすることにより
 
 解約時にも、そこまでの負担のない額
 となるわけですので、
 【収益化される額も限られた額になる】
 というものでしょう。
 また、この倒産防止共済は前納をする前に、
 
 【毎月の積立をすることが可能】
 となります。
 
 
■仮に
 3月決算の法人が、
 極端な話ではありますが、
  
 4月から毎月この倒産防止共済の
 積み立てをし、
 【3月に前納という形で
 1年分の前払いをする】
 ということも可能となるわけですね。
 そうなると、突発的に利益が上がった
 期においては、
 【月払い+前納(年払い)で
 大きな経費を生み出すことができる】
 ということになります。
■ただ
 注意が必要なのが、
 この倒産防止共済は
 【事業を丸一年継続して行って
 いないと加入できない】
 
 ということなんですね。
 法人成りの場合、初年度は
 一年未満なのですが、これは
 『個人事業と通算して』
 考えることができますので、
 【トータルするとこの要件を満たす】
 というところ。
 
■初年度などに突発的な利益が
 
 上がってくる状況であれば、
 こういった倒産防止共済の
 利用の仕方を検討し、
 【少し積極的な節税対策】
 を検討してみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・倒産防止共済は
 【積み立てた金額が経費となり、
 戻ってくる際はこれが全額収益となる】
 ため、トータルすると
 【根本的には変わらない】
 というもの。
・しかしながら、
 突発的に利益が上がった
 年度においては、その年度において
 積極的に積み立てをし、
 
 その翌年度はこれを減額して
 積み立てることにより、
 
 【解約時の収益化されるダメージを
 少なくすることができる】
 ものと心得ておくべし。
・このように、
 突発的に経費が上がった際は
 【倒産防止共済を積極的に活用し、
 上手な節税方法を検討】
 するようにしたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。	





