2023年6月17日法人社長は【法人の決算と個人の所得】を共に検討すべし
ここ最近はかなり立て込んできており、
なかなかの寝不足気味です(汗)。
気合いだけで乗り切っていた
20代のようにはなかなかいかず、
睡眠時間はしっかりと天引きして
日々過ごさないといけないですね。
倒れたら本末転倒ですし、
逆に時間を奪われることにも
なりかねませんので。
(と自分に言い聞かせています笑。)
さて、本題です。
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■ここ最近は
【法人の新規の立ち上げの相談】
が続いているような感覚です。
法人と個人で大きな点と言えば、
【個人は12月末が年度末】
なのですが、
【法人においては決算月により
年度末が変わる】
ということ。
今日はそのことから
お話を続けていきたいと思います。
■個人事業主の方については、
上述したように
【12月が年度末ということだけを意識】
すれば良いのですが、法人については、
【法人の決算月という法人の年度末】
に加え、上述した個人の年度末である
【12月も考えておく必要がある】
というところ。
【法人だから個人は
関係ないじゃないか…】
というように思ってしまいがち
なのですが、法人に関しては、
【法人の利益にかかってくる『法人税』】
とともに、
【法人から代表者である自らに
支払う役員報酬】
が出てきますので、
【役員報酬に関しては個人の所得】
なんですね。
この個人の所得に対して、
所得税や住民税がかかってくるわけです。
■したがって、その個人の所得を
考えるにあたっては、
【12月末を年度末として
考える必要がある】
ということ。
なぜそのようなお話を
しているかというと、
法人については
【法人の業績により
どのくらいの利益が出るか】
ということを検討し、
【そこに見合う役員報酬を設定する】
ということが往々にして
考えられます。
■しかしながら、それとともに
考えなければならないのが、
【12月末において、役員報酬が
どのくらいの額になっているか】
ということなんですね。
私自身もよく提案させて
いただくのですが、
【事前確定届出給与(役員賞与)】
を支給する際、12月末という点にも
着目した上で、法人の事業年度中の
【どのタイミングにおいて
役員賞与支給するのか】
ということを考えることは
相当重要であると言えます。
■と言うのも、
法人の決算に関しての役員報酬は
【法人の事業年度開始の日から
決算月末日まで】
の状況で年間の額が
見えるわけですが、一方で
【社長の個人の所得に
関しては12月で切ることになる】
わけなんですね。
したがって、仮に3月決算の場合で
翌年3月に高額な役員賞与を支給
しようとする際、場合によっては
【今年12月までは低所得の状態で
年収が決まってくる】
ということも想定されるわけです。
■もし年末調整をした結果
低い年収となった場合、
もしかすると
【金融機関の評価などにおいて
マイナスに働いてしまう】
ということも想定して
おかなければならないでしょう。
そのような状況から考えると、
通常であれば
3月において利益が出ているか
ということを考察し
【役員賞与支給するかどうかを検討する】
わけですが、あえて年収を考えると
【12月に賞与支給する】
というのもまた一つの方法
であると言えます。
■そうすると、
12月現在において
【どのくらいの利益が
上がってくるか】
ということを想定する
必要があるというものですよね。
そのように、個人の年収と
法人の決算月においての
法人の利益や税金を考える上では、
【個人と法人の両方の面から
考えなければならない】
ということには
十分注意が必要でしょう。
■というわけで今日は、
法人においては、
法人の利益や税金のほか、
個人における年収の概念も
念頭において、
【個人と法人の利益や税金の
着地点を思索すること】
がかなり重要であるという旨を
お話させていただきました。
適切にそのような視点を持ち、
【的確な節税対策】
をしたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・法人においては、
決算月が年度末となるものであるが、
【個人においては12月が年度末となる】
ということを念頭に置いておくべし。
・法人においては、
法人の事業活動の中で、
【代表者に役員報酬を払う】
ということが考えられるため、
法人においては法人の利益や
税金のほか、
個人に支給される役員報酬から
導き出される
【個人の所得や税金に
関しても考慮すべき】
であると言える。
・法人においての決算月や個人の年収、
そして法人の利益や税金を
考える上では、
上述したようなことも念頭に置いて、
トータルでの資金対策をすべき
であるものと心得ておきたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。