2024年4月7日経営で無視できない【損益と資金繰りの関係】について
昨日は笹村望さんと植松努さんの講演会
に参加させていただきました。
3人の娘と参加させていただいたのですが、
会場にも小学生から大学生までの
たくさんの学生たちが。
すっごく貴重なお話でしたので、
また改めて記事にもしてみたいなと
思っています。
さて、本題です。
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■弊所の顧問契約の内容として、
ご自身で会計入力をしていただくのか、
弊所にて会計入力をしていくのかという
2つのパターンがあります。
そして弊所がお勧めしているのが、
【自社で会計入力をしていただく】
ということなんですね。
その背景には、
【できるだけ早い段階でタイムリーに
会計の状況を把握していただくきたい】
という想いがあります。
■結局のところ、
会計の入力が終わった瞬間、
【その入力したものは過去のもの】
となっていますので、この会計入力の
タイミングと現実との間が開けば開くほど、
【タイムリーな情報にはなっていない】
ということになるわけです。
どうしても弊所にての入力となると、
資料をお預かりして入力ということ
になりますので、
【少なくとも最短でも1ヶ月ほどの
タイムラグが出てしまう】
というところ。
■そのような状況ですので、
【どうしても現状のリアルな数字は
追えない】
というところなんですね。
これを自社で経理をしていただくこと
になると、場合によっては
【日単位で会計が仕上がっていき、
損益などの状況もリアルに把握】
することができ、
【経営においての課題点などを
見い出すことができる】
というところでしょう。
■そしてもう一点大切なのが、
【実際の現金の出入り】
なんですね。
これについては、
【実際の損益の金額と現金の入出金の
金額の結果は違ってくる】
ということになります。
というのも、
【会計のルールと、実際の経営において
動いている現金預金の動き方は違うため】
なんですね。
具体的に言えば、
売掛金については売上高
という収益は上がっているものの、
実際の現金は入っていないわけですし、
逆に買掛金に関しては仕入高という経費が
上がっているものの、
実際の現金は手元に残っているですので
【こういった点においてギャップが
出てしまう】
ということに。
■また減価償却費については、
会計上の経費の科目として表示されている
ものの、実際の現金としては
これも出て行っていないため、
ここでもそのギャップが出るというところ。
そして銀行の借入金の入金に関しては
【収益ではないにもかかわらず現金は増え】、
その借入金の元金の返済に関しても、
【経費にはなっていないものの
実際の現金は出て行っている】
という状況になります。
■そのようなことから、
【実際の資金繰りと損益の状況は
切り離して考える必要がある】
というところなんですね。
そのような際に考えるべきが、
【資金繰り】
を把握すること。
結局のところ、損益と資金繰りが
異なるという状況においては、
特に仕入やその他の経費の支出、
固定資産の購入などが定期的にある状況
においては、
【損益とは別に、この資金繰りを
把握しておく】
ことが必要で、これを把握して
おかないことには、
【思ってもみないところで、
現金が枯渇してしまう】
ということも考えられます。
この資金繰りを把握するためには、
『資金繰り表』を作成することが必要で、
資金繰り表に関しては、実際の現金の
入出金を記録していくもの、
または予測していくものですので、
【損益とは違った概念で、実際の現金の
出入りを把握していく必要がある】
というところです。
■つまり、損益の予算と実際の資金繰りの
予算は似て非なるもの
ということになるため、
切り離して考え、
【損益は損益、資金繰りは資金繰り
ということで分類して考える】
必要があるということです。
「経営においての血液は現金である」
と私は考えており、
【この現金の流れを潤滑にして
おかないことには、経営が衰退してしまう】
ことに繋がりかねないでしょう。
■上述した背景をしっかりと理解し、
資金繰りについては特に適切に把握し、
【決して現金を枯渇させることの
ないような経営】
を進めていきたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営において、
【損益と資金繰りは似て非なるもの】
ということを心得ておくべし。
・経営において最重要なのは、
【経営においての血液とも言える
現金の存在】
であろう。
・そのような背景から考えると、
損益も大切なものの、
それと同等にこの資金繰りに関しても
最重視し、経営においての現金を潤滑にし、
経営の生産性を高めるためにさらに
現金の流れを重視し、
『生きた経営の在り方』を考えたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。