2024年6月12日その【経費の増加】は、「危険かそれとも意図的か」という視点
ここ最近、夕方過ぎには仕事を強制終了して、
読書や経営の思索などの時間に充てています。
残務があると正直なところかなり気になるの
ですが、やる!と決めて実行すれば、
それが定着してくるから不思議なもの。
もちろん、突発的なことが起こった際は
状況次第で対応はしていくのですが、
大枠の動きを決めることができていることは
かなり大切だな、と感じる次第です。
結局は、いわゆる第三領域(緊急ではないが
重要なこと)に取り組むことは、
かなり波及効果が高いんですよね。
・・分かってるけど、これがなかなかできない
のもまた事実(笑)。
というわけで、自身の振り返りをしつつ、
今日の本題です。
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■弊所のご契約は基本的に3ヶ月に一度の
 面談をさせていただくのですが、
 税務のことに加えて、損益の推移など
 のことについてのお話になることが
 少なくありません。
 そんな中、前年との比較をしたりする
 わけですが、売上の比較はもちろんのこと、
 経費の比較をすることにより、
 【昨年と今年とで大きく変わっている部分】
 を把握することができます。
 そのような中で、交際費や旅費交通費、
 広告費などが前年と大きく変わっている
 
 というケースは、少なくないように
 感じるもの。
 もしそのような経費が昨年より増えていれば、
 当然その原因を探るべきであると言える
 でしょう。
■ただ一つ注意が必要なのが、
 経費が増えたからといって
 【必ずしもマイナスのイメージを持つ
 必要はない】
 ということなんですね。
 これは実にケースバイケースであるという
 ところで、
 交際費や旅費交通費が増えたということは、
 移動や外食が増えたという証左では
 あるのですが、それにより
 【売上の増加に貢献している】
 ということも考えられるわけですよね。
 ただもしかすると、単に浪費になって
 しまっており、
 (図らずも)売上の拡大を意図していない
 ような支出になっているかもしれません。
■見直しが必要なのは当然後者の方であり、
 逆に前者の方については、
 必ずしも経費が上がっているからといって、
 減らすことのみを考えるべきではない
 と言えるでしょう。
 また広告費についても、当然売上を増やす
 ための広告であるというものですので、
 これが実際のところ、売上拡大に貢献している
 かどうかということを『適切に測定』しなければ
 ならないでしょう。
■広告を出すにも当然、同業他社がいるわけで、
 適切にターゲットとしている層に
 リーチできるような広告をしないことには、
 たとえ広告費と言えども、無駄遣いに
 なってしまっていることが考えられます。
 そういった広告費は増やすべきでは
 ありませんし、
 逆に効果のある広告に関しては、
 少々無理をしてでも増やす必要があると
 考えられるかもしれません。
 
■大切なのは四角四面に「前年より経費が
 上がっているからといってダメ!」という
 固定観念を持つのではなく、
 
 自社の状況により、適切な経営分析を
 していくことなんですね。
  ■こういった視点を持たずにごく一般的な
 指標や比率により経営を計ろうとしても、
 特に微粒子企業についてはその枠に
 収まらないということが往々にして
 見受けられます。
 売上や経費の比較をする際には、
 このような点を念頭に置いて、
 自社にとってのあるべき評価の仕方を
 見定めて、経営分析をすることを
 心掛けるようにしたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営分析の中で
 前期比較をするものであるが、
 その中で売上や経費の増減には十分注意を
 すべきであると言える。
・しかしながら、
 経費が増えたからといって、
 必ずしもマイナスであるとは限らず、
 売上に貢献している経費であれば、
 むしろ積極的に支出するべきと考える
 局面もあるだろう。
・大切なのは、自社の状況を適切に把握して、
 あるべき経費の使い方を検討することであり、
 
 そのためには経費の売上への貢献度合いを
 適切に測定することが必要である。
・そのような状況を加味して、
 自社にとっての経費計上の最適解を見据え、
 実りある経営分析を心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
■こういった視点を持たずにごく一般的な
 指標や比率により経営を計ろうとしても、
 特に微粒子企業についてはその枠に
 収まらないということが往々にして
 見受けられます。
 売上や経費の比較をする際には、
 このような点を念頭に置いて、
 自社にとってのあるべき評価の仕方を
 見定めて、経営分析をすることを
 心掛けるようにしたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営分析の中で
 前期比較をするものであるが、
 その中で売上や経費の増減には十分注意を
 すべきであると言える。
・しかしながら、
 経費が増えたからといって、
 必ずしもマイナスであるとは限らず、
 売上に貢献している経費であれば、
 むしろ積極的に支出するべきと考える
 局面もあるだろう。
・大切なのは、自社の状況を適切に把握して、
 あるべき経費の使い方を検討することであり、
 
 そのためには経費の売上への貢献度合いを
 適切に測定することが必要である。
・そのような状況を加味して、
 自社にとっての経費計上の最適解を見据え、
 実りある経営分析を心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。	





