2024年7月27日【決算で気を付けたい】売上と経費の話
昨日は面談尽くしの日で、
ほぼ深夜まで続いていました。
ただ、わーわー言っていた5月決算法人の
申告の目途も立ってきたかなというところ。
いろんな要素が絡んでいて、これはマズいかも…
と内心思っていたのですが、
なんとか終焉を迎えそうです。
正直なところ、コ〇ナになり動けなくなった
時期も、申告が終わらなかったことは、
これまで一度もありませんので(当たり前ですが)、
終わらないはずはない!と、
ウラでは思っています笑。
さて、本題です。
------------------
■冒頭にも書きましたが、先日より
5月決算法人の決算と申告業務で
追われているということをお話し
させていただいています。
その決算についてのお話を、
今日は進めていきたいと思います。
■決算と申告に伴う重要なこととして、
【売上高を適切に計上する】
ということがあります。
売上高について特に注意すべきことは、
【適切に売掛金を計上すること】
ということですね。
3月決算であれば、たとえその入金が
翌期以降であっても、
3月末までに確定した売上を計上しなければ
ならない、ということになります。
3月末締め分の請求書であれば、
3月末の日付で3月分の売掛金として
計上するわけですが、
実際の請求書ではそうではないこともある
というところ。
■具体的には、例えば
毎月15日締めの請求書の場合、
2月16日から3月15日までの請求書があり、
その次の期間として3月16日から
4月15日までの期間の請求書がある
という状況ですね。
そのような際においては、
通常の場合3月15日締めの請求書を
3月分の売掛金として計上して終わって
しまいそうなところなのですが、
実際の税務上の取り扱いはそうではなく、
これに加えて
【3月16日から3月31日までの期間の売掛金】
も、計上しなければなりません。
■しかしながら、
この期間の請求書は実際には4月15日付で
発行されるものですので、
この3月16日から3月31日までの売掛金
については、請求書に記載されている総額
とは異なる金額になるわけですね。
具体的には、請求書の金額から
その期間分の売掛金をピックアップして
会計帳簿に記録しなければならない
ということになるわけです。
これは一般的に「締め後の売上」と言われる
のですが、
申告の際はこの締め後の売上を計上するべき
ことに、十分注意をするようにしましょう。
■そして次の点として、
経費の計上については、
【基本的には納品されたまたはサービスの
提供が完了した時点】
で、経費計上が可能となります。
細かいことを言えば、経費というよりも
その中の『費用』という分類のお話なのですが、
上述した3月決算法人の例で言えば、
通販などで3月末近くに備品を注文した
としても、
その備品が翌期に届いたとしたら、
たとえ料金の支払いが終わっていても
3月分の経費としてはカウントされない
ということになるわけですね。
■大切なのは、
手元にその商品が届いて使用できる状態
になっていることが、経費計上の要件として
ありますので、
この納品された時点で経費になる
ということは、覚えておくようにしたい
というところです。
また、サービスの提供については、
例えば3月に購入した翌期4月の航空券など
については、
これはサービスの提供が翌期になるため
経費としてはカウントされず、『前払費用』
となります。
こういった点についても、必ず購入した
タイミングで経費化されるものではない
ということは知っておくように
したいところですね。
■というわけで今日は、
決算において特に注意すべき、
売上や経費の考え方について、
代表的なものをピックアップして
お話をしてまいりました。
こういった点はどうしても見逃しがちに
なりやすいものですので、
しっかりと上述してきたようなことを
念頭に置いて、
正しい決算と申告の処理をしていきたい
ものですね。
次の本日の微粒子企業の心構えは、
上記の内容をAIにまとめてもらったものです。
試しに今日はその内容にしてみます。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
**売上高の適切な計上**
売上高を適切に計上することが重要であり、
特に売掛金の計上に注意が必要。
**締め後の売上**
3月16日から3月31日までの売掛金も
計上する必要があり、
請求書の金額とは異なる場合がある。
**経費(費用)の計上**
経費は納品された、またはサービスの提供が
完了した時点で計上される。
**備品の注文**
3月末近くに注文した備品が翌期に届いた場合、
その経費は3月分としてカウントされない。
**サービスの提供**
サービスの提供が完了した時点で経費化される。
例えば、翌期4月の航空券は、
購入時点では経費化されない。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。