2024年8月8日あえて【税務上で不都合な選択をする】社長の真の意図を考える
昨日の終日面談の疲れがまだ取れていない
ようです笑。
面談は好きな時間ではあるのですが、
かなりエネルギーを使うので、
ある程度の休みを入れながら進めて
いかないとな、というところですね。
とはいえ、面談の時間を確保するためには
休む時間を削らないとな、というところもあり、
なかなか悩ましいところですね笑。
さて、本題です。
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■以前の記事の中で、
決算の際には次期の役員報酬を一緒に
検討させていただくということを
お話しさせていただきました。
この役員報酬については、
基本的に個人と法人の税負担のバランス
などを鑑みて決定していくわけですが、
場合によってはそうでないこともあります。
■具体的には、税負担というよりもむしろ、
『会社全体の成長』という視点を持って
経営を見据えているようであれば、
その役員報酬のもらい方についても、
会社の成長に繋がるようなもらい方を
すべきである、
という考えに重きを置いているケース
が考えられます。
■こういった考えを持たれている背景には、
経理が適切にされており、
会社の財務状況を適切に見ることが
できている状態ということがまず前提と
してあるような感覚です。
逆に言えば、この財務状況が見えない
状況であれば、
こういった思考についてはそもそも
出てこないのではないでしょうか。
■この会社の未来を見据えた
社長としての思考については、
経営の展開はもちろんのこと、そこからの
従業員の方の給料の増加であったり、
新たな設備投資であったり、
それに必要な融資であったり…
などということを見据えて決定すること
になるんですね。
■こういったことについては
財務状況が見えて数年後の未来、
そして10年後の未来など、
その時の経営はどのようになっているか
ということを考えることが
財務を通じてできますので、
経営の意思決定においても、
明確な経理と財務状況が見えることは
必須ではないかと思う次第です。
■そして、そういった視点を持つと、
役員報酬を取って個人と法人の税負担の
バランスを考えるというよりも、
多少そこがアンバランスになったとしても、
将来の経営を見据えた意思決定をするべき、
ということにもなります。
■結局のところ、
場合によってはそういった未来の
経営に向けた意思決定をし、
たとえその決定が現在が税務的に不利
な状況であったとしても、
将来的な経営の発展に寄与する可能性が
あるとしたら、
そのような税務上の不都合さをあえて
受け入れるということにもなるのかも
しれませんね。
■こういった視点においては、
その社長それぞれの考え方がある
というところではあるのですが、
そういった考え方の背景を考えた際、
財務が見えるようになれば、
経営の意思決定を税負担の視点とはまた
別視点でしやすくなる可能性があることも
念頭に置いた方が良いのかもしれません。
■そういう前提を知った上で、
あえて経理をそこまで明確にしないという
選択肢もまた一つなのかなというところで、
どうしても経理に関しては事務作業の時間
が取られるため、
それを経営の時間に注力し、また個人と
法人の税負担のバランスを最適化した
税務の意思決定をするということも
当然選択の一つであるというわけですね。
■大切なのは、
そのようなすべての前提を知った上で、
その中から最適な選択をすることが
経営において有用なのではないか
と考える次第です。
そのような前提知識を身に付けて、
常に経営においてのその時の最も良い
選択を目指していきたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営においての意思決定の際、
税務上の観点と、経営上の観点を
トータルで勘案して、
経営の行く方向を決めたいところ。
・短期的に見ると、
税務において不適切な選択をしたとしても、
長期的な視点において、自らが目指している
経営の理想とする未来像に近づけるとしたら、
そういった選択を取るのも
一つではないだろうか。
・大切なのは、
財務状況が見えるようになると、
そういった経営の選択がしやすくなる
ということを念頭に置くことであり、
そういった前提を持った上で、
経営にとっての有用な判断を選択する
ということではないかと思う次第。
・まずは、財務を見える化することによる
メリットを知り、
その上で、自社にとって、また自らの理想の
経営にとって、どのような選択をすれば
良いかということを常に考えて、
その時々の経営の最善解を模索したい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。