2024年9月20日【美しい決算書とそうではない決算書】の違い
今日は健康診断に行ってきます。
経営者となると、こういった体調管理は
自分で時間を天引きしないとしないまま
終わってしまうこともありますが、
体は資本ですので、こういった取り組みは
決しておろそかにせず、
実行していきたいところですね。
さて、本題です。
------------------
■私が決算書を拝見する中で、
美しい決算書とそうでない決算書の
大きく2つに分けられるかな
というところです。
美しい決算書とは、利益が上がっている分、
現金が適切に増えており、
また貸借対照表の状態もすごく良い状態
の決算書なんですね。
■その一方で、
そうではない決算書については、
特に資産の部に本来的に経営に必要でない
と思われるような保険積立金であったり、
何かしらの不動産であったり
というものが計上され、
資産自体が大きくなっているものや、
代表者貸付金が多額に計上されていたり、
過大な交際費が大きすぎて、
赤字または利益が小さくなっていたり…
といったようなものなんですね。
ではこの美しい決算書とそうではない
決算書との違いはどこにあるのでしょうか。
■これは往々にして、
経営本業にのみ打ち込んでいるかどうか
ということかなと感じる次第です。
当然その他にも要因はあるのですが
主因はそこにあるのかなという感覚。
つまり、本業のみに打ち込んでいる状況
とは、売上がまず本業のみであり、
その他のいわゆる節税目的などという形
での支出や、
その支出に付属しているような
売上がないということ。
そして、経費に関しても、本業に直接
必要のない経費が計上されているか
どうかにより、
この美しいかどうかが決まって
くるような感覚なんですね。
■本業に必要のない経費とは、
節税を目的として、
例えば、必要のない車を買ったり、
不動産投資をしたり、贈答品などと称して、
交際費を多額に使用したりなど
ということですね。
往々にしてそのような支出に関しては、
手元の現金を使ってその対策をしていく
ものですので、
どうしても手元の現金が少なくなり、
また経費計上が増えることから、
利益も少なくなり、決算書の状況は
悪くなる一方であるように感じることが
多いです。
■逆に、適切な利益を出し、
同じく適切に納税をして、
税金は出るものの手元に残る現金が
十分にある状況においては、
そのような状態にはならない
ということなんですよね。
そして、そのような美しい決算書は
金融機関の評価や、
もし外部との取引の関係などで決算書を
提示する場合においても、
評価が良くなるものと考えておいた方が
良いでしょう。
■逆に、現金がなく、利益が少ない状況
であれば、当然評価は下がるものですし、
支出を増やせば税金は下がる一方で、
そういった面もあるということは。
念頭に置いておきたいところです。
どうしても税金を減らしたいがために余計な
支出をしてしまいがちなものですが、
本来的に必要なことを経営者として熟知し、
余計なものに認知を奪われぬよう、
経営者として真っ当な目を持ち、
経営判断をしていきたいものですね。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・決算書には美しい決算書と、
残念ながらそうではない決算書の大きく
分けて2つに分けられるように感じる。
・美しい決算書とは、
現金預金が十分にあり、
また、利益も十分に上がっていて、
貸借対照表も損益計算書も充実している
ようなものである。
・逆にそうではない決算書は、
余計な経費や設備投資が貸借対照表や
損益計算書に残っており、
現金が少なくなり、利益も少ないような
状況かなというところ。
・本来的に必要なのは、本業のみに集中して、
必要最低限の経費や設備投資をすること
ではないだろうか。
・そうすることにより、
会社に現金預金が多く残り、
また利益も自然と多くなるため、
美しい決算書が作られて、外部の評価も
より良いものとなる。
・経営者として、
真っ当な経営判断をする目を持ち、
希望ある未来に向かっての経営に進むよう、
適切な舵取りをすることを心掛けたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。