2024年9月26日事業の開始はスモールスタートで!
今日はちょっと久しぶりに少しだけ遠方に
面談へ。
最近は県外のお客様が多く、Zoom面談が多い
のですが、ちょっとした小旅行気分で
行ってきたいと思います。
(…と言っても片道1時間程度なのですが笑。)
さて、本題です。
------------------
■税務相談をお受けする中で、
これから事業をスタートするという方の
ご相談を受けさせていただくことも
少なくありません。
そんな中で、業種によって様々では
あるのですが、
場合によっては、銀行融資を受けながら
事業をスタートしていくということも
あるでしょう。
こういった際に注意しないといけないのが、
「事業計画を希望的観測をもとに作って
いないか」ということなんですよね。
■どうしても、事業を始める当初は
希望ある未来が見える形で、
その計画をワクワクした気持ちで
作っていくものなのですが、
現実は想定通りにうまくは進まない
ということもまた、心得ておかなければ
ならないかもしれません。
そのように考えると、多額の融資をして、
内装や設備投資などもふんだんにし、
経営資源を盤石にしているような形で
新規事業をスタートするということも
考えられるのでしょうが、
もしその事業が軌道に乗らなかったら
どうでしょう。
■そうなると、
そのせっかく投資をした経営資源は
日の目を見ないままになってしまう
ということになり、
結果として残るのは銀行への債務だけ
…ということにもなりかねません。
こういったことに関しては、決して
希望的観測のみでスタートを切るのではなく、
万一失敗したらどうしようという位の
気持ちで、少しずつスモールスタートを
切っていく位が良いかなという感覚です。
■銀行融資は、
他人のお金を自由に使えるものということで
前向きに考えがちなものなのですが、
当然借りたものは
返さなければならないわけで、
そういった点において、慎重にその融資額も
決定する必要があるでしょう。
極力銀行融資であれ、人から借りるお金は
少なめにすることを前提として、
その少ない融資でスタートした事業が
軌道に乗れば、その先にまた融資を受けて、
その次の事業展開を考えるという位が
ちょうど良いのではないかと
考える次第です。
■というのも、私は税理士としていろいろな
事業を見せていただいているわけですが、
往々にして、そういった希望的観測を持った
事業については、順調に進まないのが、
悲しいことではありますが一定の事実
のように感じる次第です。
そういった背景からも、極力使うお金は
最小限にして、スモールスタートを切る
ということを強くお勧めいたします。
■どうしても、初めての事業となると、
上述してきたような希望的観測を持って
スタートを切ってしまいがちなもの
なのですが、
その先に見える『良くない結末』
も的確に想定して、
決して失敗した際に悲惨な目に遭わない
ように事業計画を作り、
その資金調達の検討を心掛けたいもの
ですね。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・事業計画をする際、希望的観測をもとに、
銀行融資なども多額に見込んでしまいがち
なものであるが、
現実はそううまくはいかないかもしれない
ということを念頭に置いておきたい
ものである。
・万一、その事業が軌道に乗らなかった際、
その投資してきた経営資源は日の目を
見ないことになり、
現実に残るのは銀行の債務だけになる
ということは、心に留めておきたいもの。
・したがって、事業を見込む際は、
かなり慎重にその事業の将来性を検討して、
もし失敗しても良いように最小限の資金で
スタートすることが大切であると言える。
・どうしても希望的観測をもとに事業を
組み立てがちなものであるが、
そういったことを念頭において、極めて
慎重に事業を組み立て、
スモールスタートを切ることを
心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。