2024年10月16日話題の『ベビタピ』に見る経営のヒント
今日は3時半起きで、稼働しています。
年末調整が迫ってきていて、
いよいよ戦闘モードに入ってきているのか、
早く目が覚めてしまいますね笑。
そして、今日はメルマガ1900号という
気持ちの良い日でもあります。
繁忙期は先が長いので、
体調管理をおろそかにせず、
日々取り組んでいきたいと思います!
さて、本題です。
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■いつの頃からだったか定かではない
のですが、
3人の娘たちが、ジュースなどのドリンクを
飲む時、決まってストローをボロボロにして
ジュースを飲み始める…ということが
多くなってきました。
そのボロボロになっている経緯を観察すると、
左右に2回机にストローを打ちつけて、
3回目でドリンクの中にストローを
突っ込んでいるという状況。
■一体何をやっているんだ…
とかなり疑問に思っていたところでは
あったのですが、
よく聞いてみると、「ベビタッピ」という
掛け声のもと、3人揃ってストローを
左右に打ちつけて、
その3回目にストローをドリンクに挿す
ということをしている状況でした。
■そしてそんなことを我が家で見ていると、
街中の至るところで、同じく「ベビタッピ」
という掛け声で同じような行動をとって
いる人が多くいて、
何かしらの流行なんだろうなと考えて
いたところだったんですね。
そして、今回の大阪旅行が決まった際に、
「ベビタピのショップに行ってみたい!」
という娘たちからの強い要望があり、
先日の記事の冒頭にも書かせて
いただいた通り、
大阪旅行2日目にそのベビタピの専門店に
足を運んでみることになりました。
<2024年10月14日【物販事業の資金繰り
改善】を考えてみる>
https://muratax.com/2024/10/14/8259/
■とはいえ、
私自身はその「ベビタッピ」という掛け声の
正体を全く知ることなく行ったもので、
どんな世界が待っているんだろう…
と興味があるようでないような気持ちで、
ある程度仕方なくここに向かうことに。
まず最初に目にしたのは、『超』長蛇の列
だったんですね。
店の前の行列では足らず、交差点の信号を
超えて行列が作られており、
その交通整理をする店員さんも多くいる
という状況。
■正直「マジか…」という気持ちだった
のですが、
娘たちのワクワクした気持ちを折ること
などは決してできないため、
意を決して平静を装い、
その行列に飛び込みました。
そして最終的に1時間40分ほど経った頃に
ようやく順番が来たのですが、
そのカウンターで、娘たちが声に出していた
当時は意味不明だった「ベビタッピ」
という言葉が店員さんから出ていて、
そのたびにそれを買いに来た人からの
黄色い声援が上がっている様子。
(なんだ…この世界は…)
■そしてもう一つ驚いたのが、
その行列に並んでいる最中に、店員さんが
メニュー表を持ってきたということ
だったんですね。
もちろん、メニュー表を持ってきただけで
驚いたという位、行列に並び精神が
おかしくなっていたというわけではなく、
タピオカの専門店ということを
聞いていたのに、
いろいろなTシャツやポーチなどのグッズが
多くそのメニュー表に書かれていたんですね。
■そして
「このグッズを注文するには、
必ずドリンクを注文ししてくださいね。」
という何とも強気な店員さんの注意の
声掛けまで。
これはどういうことかということで、
私自身も経営的な興味があり、
どういう経緯でこういう風になっているか
ということを、行列に揉まれながら
調べることに。
その場で調べたのが、まずこちら。
<ベビタピ->
Wikipediaより
■実際のところ、ドリンクを買ってショップで
グッズを買い、
そのドリンクを買うときにサインをもらう
ということがルーティン化されており、
間違いなく、このお店自体にファンが
付いていて、
あるミュージシャンのファンがライブなどで
グッズを購入するような心理なのだろうな
ということを推察したわけですが、
やはりこのベビタピにおいても同じような
状況だったようです。
もともとはTikTokなどのインスタグラマーが
企画したということがスタートで、
その拡散力が相まって、ここまで大きな
ものになっている様子なんですね。
■そして当然、そういったインフルエンサーが
売るドリンクですので、
ドリンクだけで終わるはずもなく、そこから
その方のファンが多くつき、
そのファンは当然その方の売るグッズ
などにも興味があるということから、
グッズの販売も大きく伸びているという
ことが、見て取れました。
インフルエンサーがスタートした店舗
となると、どうしても再現性の低いもの
であるわけですが、
その方自身が広告塔となり、そこにファン
がつき、そのクロスセルとも言える形で
タピオカドリンクのほかグッズを
販売しているということを考えると、
そういった点においては経営のヒントに
繋がるのではないかと感じるところです。
■また、行列が多く作られていることは、
行動経済学におけるバンドワゴン効果も
かなり効いており、
そこまでベビタピに詳しくない人たちまでも、
観光の合間に並んでいる状況も見て取れる
ようでした。
このように、今回の大阪旅行をきっかけに
ベビタピのブームを知り、
そのブームが経営的にどのようになって
いるかということを知ることができたので、
今回大阪旅行は単なる旅行だけではなく、
こういった点において学びがあったな
という感覚です。
(決して、行列に並んでしまった自分を
正当化しているわけではありません。)
■どうしてもこういった利益構造を知ることに
注目してしまい、
旅行と経営を兼ね備えたような行動になって
しまうのですが、
こういった利益の構造を知ることは、今後の
経営の大きなヒントにもなり得ますので、
自分自身が新たに目にしたものは、
こういった視点を持ち、
経営に何かしら活かせないかということを
考え、常に経営全体の思索をしていきたい
ものです。
ちなみにこちらがベビタピのインスタです。
https://www.instagram.com/babytapi0824/
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《本日の微粒子企業の心構え》
・大阪においてベビタピの専門店が話題に
なっていることを知り、
現地に出向いたというところ。
・そこでは、ドリンクの販売のみならず、
グッズ販売も並行もされており、
グッズを買うのがむしろ通常であるか
のような状況であった。
・結局のところ、商品やサービスは、
お客様がそれを売る人のファンになり、
その延長線上でクロスセルなどのような形
で他の商品やサービスも売れるということ
が見受けられるというところ。
・こういった成功しているビジネスを
できるだけ細分化し、
自社にとっての経営のヒントに繋がらない
かという視点を持ち、
その経営の思索を重ねることは
経営者として大変重要であるため、
そのような心構えを持ち、常に経営の
全体像を俯瞰する習慣をつけてみては
いかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。