2024年12月28日「売るためか、自社使用か」による会計処理の違いについて
いろいろとやっていたらあっという間に
こんな時間に笑。
年末までにやってしまいたい業務が
まだ残っているため、
いつもと変わらず、タスクをこなして
いきたいと思います。
先ほどお客様から心温まるご配慮を
いただき、すごくハッピーな気持ちです。
やはりお仕事も人と人との繋がりがあって
のことですので、
そのような繋がりを感じることができる
瞬間は嬉しいものですね^^。
さて、本題です。
------------------
■事業の種類によっては、
仕入れて売るといういわゆる物品販売の
形態をとっていることもあるかと
思います。
そんな中で、今日はそういった物品販売を
営んでいる方の経理処理についての
注意すべき点について、
見ていきたいと思います。
■上述したような物品販売業については、
仕入れて売るというのが一般的な
取引となり、
その売上から仕入を引いた結果の利益から
その他の経費を差し引いた額が最終的な
利益となるというところですよね。
■また、この売上から仕入を引いた利益を
基本的に『売上総利益』と呼ぶわけですが、
この売上総利益を考える際の仕入については、
売上原価という考え方で、『在庫を考慮する
必要がある』ということになります。
この売上高と在庫については以前の記事でも
書かせていただいているのですが、
売れたものだけが売上原価としての経費
となり、
逆に言えば、
売れていない仕入れたものに関しては在庫
として仕入高から間接的に期末商品棚卸高
としてマイナスをする
ということになります。
要は、売れたものだけがこの売上原価に
上がってくるということに注意が必要
であるわけですね。
■そしてここからが今日の本題なのですが、
こういった物品販売を行っている場合で
あっても、場合によってはその購入した
ものが売るためのものであったり、
そうではなく、自社の使用する備品に
なったりするということもあるのでは
ないでしょうか。
例えば、何かしらの機械を仕入れて売る
という商売があった場合、
その仕入れて売るものとしての機械に
関しては、当然のことながら『仕入高』
として処理をすることになり、
その仕入に関しては在庫も加味して最終的な
利益を算出する必要があるというところです。
■その一方で、そういった機械を仕入れて
売るためのものではなく、
『自社で使用する』ケースもあるとすれば、
その自社で使用する際の機械については
仕入高として処理するわけにはいかない
ということになるわけですね。
■では仕入高ではなくどの科目で処理をするか
と言えば、機械の場合であれば基本的に
『機械装置』という資産の科目で処理をして、
減価償却費を通じて少しずつ経費化していく
という処理になるところです。
■そして仕入高との大きな違いは、
仕入高については『金額を問わず』
全額経費(売上原価)となるものの、
自社で使用する機械については資産計上を
して上述したように少しずつ減価償却を
していくということになりますので、
結果としての利益も大きく変わってくる
ということになるはずです。
■仮に、商品として機械を仕入れたものを
在庫として計上した場合は、
仕入と在庫が同額となり、結果としての
利益は変わらないということになるのですが、
機械装置として計上してこれを減価償却
するとなると、減価償却費分の経費が
多くなるということになります。
またもし在庫としてカウントしないとしたら、
その自社で使用する機械装置の取得価額が
全て仕入高という経費として計上されて
いることになるため、
利益が実際よりも少ない額になってしまう
ということになるわけですね。
■このように、自社で使用するものなのか、
売るためのものなのかによって
その会計処理が異なり、その結果の利益も、
その額が大きくなればなるほど
変わってきますので、
こういった点には十分注意して会計処理を
するようにしましょう。
■どうしてもこういった点は
会計の知識がない場合は誤った処理に
なってしまいがちなものですので、
上述してきたようなことを念頭に置き、
売るためのものなのか、または自社で使用
するためのものなのかということを
正確に捉えて、
正確な会計処理と税務申告を心掛けるように
しましょう。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・会計処理の際、売るための商品なのか、
自社で使用するための備品などであるのか
により、会計処理が異なるもの
と心得ておくべし。
・売るための商品であればそれは仕入高
として処理がされ、
自社で使用するものとなれば一般的には
固定資産として資産計上して、
減価償却費を通じて経費化していくこと
になる。
・そのように、売るための商品か、
自社で使用するものなのかということの
捉え違いをすると、
結果としての利益と納税額に大きな影響が
出てしまうため、的確にどのような取引か
を捉えて、
正確な会計処理と税務申告を心掛けたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。