2025年2月14日【要注意!】医療費控除の申告について
今日は通常のご面談と、ピースピリッツ㈱の コンサルのお仕事が1件。 コンサルとしてのお仕事ではあるのですが、 社長のお話を正面から聞かせていただく中で、 こちらの方も多くの気づきをいただき、 いつもすごく有意義な時間になります。 そして、私自身も実のところ心底楽しい 時間です!笑。 今日は経営や人生の根底で、最も大切な 部分のお話になりましたので、 後日このあたりのことも記事に書かせて いただければと思っています。 さて、本日の本題です。 ============== ■いよいよ確定申告のスタートが 目前に迫っています。 確定申告には、法人の確定申告 とは異なり、 個人ならではの特殊な論点があります。 その中でも、医療費控除は 特徴的な部分が多いため、 今日はその注意点について お話しします。 ■医療費控除は、基本的に自分が負担した 1年間の医療費合計が10万円以上の場合 に適用されます。 ただし、合計所得金額が200万円以下の場合、 その所得金額の5%以上であれば、 10万円未満でも適用されます。 この点はしっかり覚えておきましょう。 ■医療費控除を受けるには、 当然領収書が必要となります。 しかし、電子申告を行う場合、 申告の段階では、領収書の提出は 必要ありません。 ただし、万一の税務調査に備えて、 必ず保管はしておくようにしましょう。 ■また、注意すべき点は、 入院給付金などが支給された場合、 その給付金に相当する額を、医療費から 差し引く必要があることです。 例えば、A歯科で20万円を支払い、 B内科で5万円の入院費を支払った場合で、 そのB内科に対する入院給付金が 7万円支給された場合においては、 A歯科の20万円はそのまま使えますが、 B内科に関しては、5万円の支払いに対し 7万円が支給されたため、 自己負担額はゼロとなります。 その結果、医療費は20万円と なるわけですね。 よくある間違いは、2つの合計25万円から 入院給付金7万円を引いて18万円と することです。 これは誤りで、医療費控除を少なく 申告してしまうことになりますので、 十分注意しておきたいところですね。 ■また、通院にかかる公共交通機関の 交通費も医療費控除に含めることが できます。 ただし、マイカー通勤のガソリン代は対象外です。
■そして医療費控除は、扶養しているか どうかに関わらず、 同居家族の医療費も合算して 申告できます。 よって、所得の高い人が全家族分の領収書を 合算する方が、医療費控除の効果が 高くなるわけですね。 ■また、美容目的などの支出は医療費控除の 対象外ですので、この点にも注意しましょう。 さらに、医療費控除は年末調整では 適用されませんので、 必ず確定申告でその適用を受けるように しましょう。 ■さらに、年末調整をしている方で ワンストップ特例制度を適用している場合、 医療費控除で確定申告を行う際には、 そのワンストップ特例制度がリセットされます ので、必ずふるさと納税の申告を忘れずに 確定申告に織り込むようにしましょう。 ■というわけで、今日は医療費控除についての 注意点について、見てまいりました。 申告方法を誤ると大きな損失が生じる場合が ありますので、 十分に注意して申告を進めるように しましょう。 医療費控除については、過去の記事も ぜひご参考ください。 <2021年1月5日医療費控除をざっくり 説明します> https://note.com/muratax/n/n270a1ccc405a ============== 《本日の微粒子企業の心構え》 ・医療費控除は必ず確定申告で申告すべし。 ・給付金を受け取った場合は、 対象となる医療費のみから適切に 差し引くことを心掛けるべし。 ・医療費控除には知らないと損をしてしまう ような多くの注意点があるため、 損をしないように適切な知識を持ち、 正しく申告をすることを心掛けたい ものである。 -------------------------------------- 今日も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。