2025年3月7日実は「税金を減らす以上にお金を減らしてしまっている」という節税のコワさ
確定申告のタスクがモリモリと 溜まってきています… この時期はどうしても 【消化<タスク増加】 となってしまうので、 気を抜くことなく進めていかないとな と改めて思うところです。 さて、本日の本題です。 ============== ■事業規模が拡大していくと、 当然のことながら売上高が増え、 それに伴い利益が増加する一方、 税金も増えます。 そのため、節税策が重要になるという ことは、一般的なことですね。 ■そんな中でまず考えるべきは、 「お金を使わない節税」です。 法人では役員社宅の活用や 出張旅費制度が効果的です。 ■また、法人の事業を手伝う 親族への給与支払いも節税に つながります。 所得税の超過累進税率(給与が増える程 所得税が高くなる仕組み)を理解し、 親族間の給与配分のバランスを取ること もまた、大切です。 ■役員社宅であれ、出張旅費であれ、 また親族への給与であれ、 仕組みとしては内部のみでお金が回る ような流れで、それでいて節税にも なるということから、 これを「お金を使わない節税」と 呼んでいることになります。
■一方で、「お金を使う節税」 では現金が減ります。 経費を使うと税金が減る一方、 しっかりと現金も消えてしまうことを 意識する必要があります。 ■例えば、100万円を使った場合、 30%の税率とした場合、 30万円税金が減りますが、 その差額70万円は手元から消える ということです。 (↓参考記事↓) <2025年2月10日個人事業の 【お金を使わない節税】について> https://muratax.com/2025/02/10/8650/ ■よく「不動産投資で節税を!」などと いう話がありますが、 建物分の減価償却費を経費化する ことで税金が減りますが、 一番要なのは、賃料収入や最終的に その物件を売る中で、 適正な売却益を得られるかどうかが 重要となります。 ■もし、トータルで見た際に 不動産投資が赤字の場合、 税金は減ってもしっかりと現金が減り、 結果的に何もしない方が良かった ということになるわけです。 ただ、人間の記憶は都合よくできている もので、結果として大きく損をして いても、 なんとなく節税をできているような 気持ちになりがちなんですよね。 この『感覚的にお金を捉える』 という思考に入ってしまうと、 本来残るはずのお金も残らなくなって しまうというものです。 ■そのようなことから、 「お金を使う節税」は現金が減る ことを見失いがちなので、 トータルで長期的に見て的確に得を するかを見据えて、 その投資が本当に必要なのかどうかを、 経営視点と節税視点で適切に 見極めるようにしたいものです。 (こちらの過去の記事もご参考ください↓) <2020年7月31日【過度な節税】で経営を 弱くしていませんか?> https://note.com/muratax/n/n2d2007935b21?scrollpos=comment ============== 《本日の微粒子企業の心構え》 ・節税にはお金を使う節税とお金を使わない 節税があり、 真にすべき節税は『お金を使わない』 節税である。 ・お金を使う節税を選ぶ際は、 トータルで見た際の利益を見据えて、 経営面と税金面を総合的に見据えた際、 その投資が本当に必要かを 的確に見極めるべし。 -------------------------------------- 今日も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。