2025年5月15日【損して得取れ】という創業期のあるべき姿勢
今日で、ちょうど5月の半ばになりますが、 弊所においては3月決算法人の大詰めの 時期となってまいりました。 3月決算法人は通常月に比べて 多いのですが、 中には4月中に申告まで終えた法人が ありましたので、 そのようなことから考えると、多い件数 ではあるものの、大変救われているな というところです。 さて、本日の本題です。 ================== ■人とのつながりを重視した経営 さて、本日のテーマは 「損して得取れ」という言葉に関連し、 ビジネスにおける 「人とのつながりの重要性」 についてです。 多くの微粒子企業にとって、 ビジネスを成長させるために 最も重要なのは、 「人とのつながり」 です。 我々のような微粒子企業は、 お客様との人間的なつながりを 大切にし、 それを基に売上を伸ばしていく ことが大切ではないかと、 私は思う次第。 ■大企業と微粒子企業の戦略の違い 一方、大企業は、 価格戦争に巻き込まれることなく、 場合によっては値下げを行い、 競合他社との差別化を図る戦略を 採ることが多いですが、 我々微粒子企業はそのような 値下げ競争に参加すると、 利益が圧迫され、苦しい状況に なることは明らかです。 そのため、まずは「人とのつながり」 を強化することが最も大切だと 考えています。 ■スタートアップ期の経営戦略 特にスタートアップ時には、 売上ゼロからのスタートとなりますので、 まずは人とのつながりを開拓する ことから始めなければなりません。 そのためには、最初から大きな利益を 狙うのではなく、 微粒子企業ならではの方法で 進めることが重要です。 ここで冒頭の「損して得取れ」の話が 重要になります。 スタートアップ時には、 売上を上げようとすれば、 その分利益も上がり、 手元資金も増えますが、 初めはまだ認知されていないため、 簡単に売上が伸びることはありません。 その時に選ぶべき選択肢が、 【利益を犠牲にしてでも、 人とのつながりを深めていくこと】 ではないかというところ。 例えば、商品やサービスを提供して 赤字が出ることがあったとしても、 それによって生まれる人とのつながりが、 将来的に大きな価値を生む可能性が 高いわけです。 ■私の実体験からの教訓 私自身も、売上ゼロからではなく、 むしろ15万円の損失からスタートした 経験があります(滝汗)。 参考記事↓ <2022年7月27日8月5日開催「【第二領域 について思索をする会】のご案内」> https://muratax.com/2022/07/27/5455/ 最初期からの活動としては、 具体的には、顧問料や申告料を 極限まで下げて、 (本当はやるべきではないことかも しれないのですが、当時は必死でした…) ひたすら人と会い、Facebookで 交流を深めました。 信頼関係を築いていく過程で、 お客様の声を集めてホームページや SNSにアップし、認知度を高めて いったわけですね。 その結果、信頼が深まり、 顧問料を正当な価格まで引き上げること ができました。 このプロセスには費やしたのは実に3年。 ただ、このことを通じて、 「売上や利益を追い求めるよりも、 人と人との関係から構築することが大切」 だと痛感しました。 ■信頼の重要性 信頼関係は一度築けば、よほどのことが ない限り衰退することはなく、 後々大きな成果につながるものだ と実感しています。 商売をしていく上で、目先の売上に 追われることが多いですが、 実際に大切なのは 「人と人とのつながり」 です。どうしても経営が順調に進んでくると、 いわゆる「殿様商売」のように お客様との距離を取ってしまいがちですが、 その場合、せっかく築き上げた 信頼関係が壊れてしまうリスクが 高くなります。 経営者として、そのような認識を 常に持ち、 真っ当な経営判断を心掛けたいものです。 ================== 《本日の微粒子企業の心構え》 ・我々微粒子企業にとって、 経営戦略の基本は、 「人と人とのつながり」である。 ・売上や利益を追い求める姿勢は重要だが、 信頼関係はのちに大きな果実を生むもの。 ・信頼関係を強化し、それを継続する中で、 お客様との関係性を確かなものにしていく ことを目指したいものである。 --- 今日も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。