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トップページ ブログ > 税務について > 知っておきたい【勘定科目の選び方】

2025年8月10日知っておきたい【勘定科目の選び方】

今日は関東でのイベント2日目になります。

今日は家族も合流することになるため、イベントを有意義なものにしつつ、
参加者としても楽しみたいところです。

さて、本日の本題です。

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税務相談をお受けする中でよくある質問として、
「勘定科目の使い方」についてのものがあります。

この勘定科目について注意すべき点は、
結論から言えば「前年との比較」という観点と、「税務調査」の観点です。

今日はこの2点についてお話していきたいと思います。

よくある質問「勘定科目の使い分け」

まず、個人事業主の方については、極論を言えば、
同じ経費の内容であれば、どの科目を使ってもそこまで問題はありません。

よく見られる会計処理の違いとしては、

・切手代や送料を「通信費」にするケースと、「荷造運賃」として処理するケース

・飲食代を「会議費」とするか、「交際費」として処理するか

・研修費を「新聞図書費」として処理するか、「研修採用費」という独自の科目を使うか

・書籍代を「新聞図書費」とするか、「雑費」で処理するか

などが挙げられます。

正直なところ、どの科目で処理しても最終的な利益額には影響しないため、そこまで神経質になる必要はありません。

重要な視点①:前年との比較ができるように

ただし、ここで意識しておきたいのが「前年との比較」です。

たとえば、前年と今年で異なる科目を使ってしまうと、比較がしにくくなりますよね。

前年に「通信費」としていたものを、今年は「雑費」で処理してしまうと、

通信費が大きく減ったように見えてしまうかもしれません。

さらに、来年もまた別の処理方法を採用してしまうと、3年分の比較ができなくなってしまいます。

そのため、できる限り前年と同じ科目を使うことを心がけたいところです。

重要な視点②:税務調査への備え

もう一点、大切なのが「税務調査」の観点です。

税務署の調査官は、まさにこの「前年との比較」に着目します。

もし前年と比べて特定の勘定科目が極端に増えていたり減っていたりすると、
その理由を確認される可能性が高くなります。

場合によっては、それがきっかけで調査に発展することも考えられます。

こうした意味でも、勘定科目の使い方は慎重にしたいものです。

このように、勘定科目は「前年との比較」と「税務調査」の2つの視点から選定していくと良いでしょう。

クラウド会計で「ブレ」をなくす

ただし、最近では「マネーフォワードクラウド」などのクラウド会計ソフトを利用することで、

科目の使い分けが自動でルール化されることも増えています。

<マネーフォワードクラウド>
https://biz.moneyforward.com/

従来のインストール型の会計ソフトでは難しかった運用が、クラウド会計では上手なルール設定によって自動的に前年度と同様の処理がされるため、非常に便利です。

こうしたクラウド会計ソフトを導入することで、会計処理の効率化だけでなく、科目のブレも防げるという意味で、大変有用だといえます。

法人ならではの注意点も

また、法人においては、使用する勘定科目によって法人税の計算をするための申告書の記載に影響を及ぼす可能性があるため、
個人事業主と比べて、多少勘定科目を意識することは必要になります。

ということで、今回は「勘定科目の違いが気になる」というご相談に対して、税務と実務の両面からの考え方をお伝えしました。

日々の会計処理をする際には、このように勘定科目の選定に少しだけ意識を向けてみてくださいね。

《本日の微粒子企業の心構え》

・個人事業主にとっては、経費としての大分類が一致していれば、科目の細かい違いは大きな問題ではないことを心得ておくべし。

・とはいえ、「前年との比較」と「税務調査」の2つの視点からは、科目を統一しておくことが望ましい。

・クラウド会計ソフトを導入することで、科目のブレを防ぎ、効率的な会計運営が可能になると考えられる。

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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