2025年9月4日【断る勇気】を持ち、経営の改善を試みる
今日はメルマガ2222号というキリの良い日となりました!
2222日毎日配信していると思うと、なんだか不思議な気持ちになりますが笑、
心機一転、これからもさらにがんばってまいりたいと思います!
さて、本日の本題です。
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先日の記事では「現状からの売り上げアップの考え方」というテーマでお話をさせていただきました。
<2025年9月2日現状からの【売上アップ】を考えてみる>
https://muratax.com/2025/09/02/9360/
今日もそれに続く形で、似たようなお話をしてみたいと思います。
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経営においてターゲットを決め、そのターゲットであるお客様層にフォーカスすることは極めて重要であるというのが通例でしょう。
ただ、このターゲットから外れるお客様については、あえてそこにフォーカスせず、無理なく接点を持てる範囲でアプローチできるとしたら、それが得策であるということを、前回の記事では書かせていただきました。
本日の記事でも、それに続くお話をさせていただきます。
今回のテーマとしては、「自社の理想とする顧客層、そして自社の経営理念と合うお客様としか仕事をしない、または商品やサービスを提供しない」という考え方が大切である、ということです。
理念と合うお客様にだけ届ける勇気
会社の経営理念は「十人十色」ならぬ「十社十色」。
その企業の持つ理念や想いはそれぞれ異なるものです。
しかしながら、その理念にそぐわないお客様がいらした際には、勇気を持って契約をしない、または商品やサービスの提供をしないと決めることも、経営においては大切であると私は考えます。
というのも、自社の理念や価値観と合わない方を相手にしてしまうと、人事的なリソースや金銭面での負担が大きくなり、結果としてストレスや時間、そしてお金といったものが無駄に費やされてしまうことになるからです。
ストレスが本来の価値提供を阻害する
特に人間関係のストレスは、本来商品やサービスを提供したいお客様への価値提供を薄めてしまう要因となります。
せっかく誕生日でウキウキした気分であっても、仕事で嫌なことがあったために誕生日パーティーを心から楽しめない、そんな状況に似ている気がします。
そのように、自社の理念や価値観と合わない方に対して正面から対応し、商品やサービスを提供してしまうと、それはかえってマイナス要素となり、本来的な自社の力を発揮できないことにもなりかねません。
そのようなことから、成熟した経営を目指すのであれば、自社の理念や価値観にそぐわないお客様になることが見えている場合には、勇気を持って契約をしない、または商品やサービスの提供をしないと決めることが重要であるわけですね。
開業当初の実体験から学んだこと
これは開業当初の私自身の例なのですが、顧問契約を結んだ方との面談の際に、指定の場所に行ってもいらっしゃらなかったり、幾度となく無理難題を要求されたりといったことがありました。
その際、当事務所としては「顧問契約の継続は難しい」ということを正面からお伝えしたのですが、そのときに言われたのが「あなたねぇ、お客様に対して契約をやめるなんて普通ありえないですよ!」という言葉でした。
「普通ってなんなんでしょうか?」
「お客様からいただく代金は、こちら側のサービスに対して見合ったものであるはずですよね?
これまでの仕事としてのやり取りを見た際に、まったくこれが見合っていないんです。」
といったことを、その際にお伝えした記憶があります。
(かれこれ7年程前のお話ですが笑。)
相手はかなり目上の方でしたが、その結果顧問契約は終了し、その後ストレスは全くなくなりました。
そのストレスがなくなったことにより、爽やかな気持ちで、新たな心地よいお客様とのご縁が増えていったんですね。
ボタンの掛け違いをどうするか
こういったボタンの掛け違いのようなことは、経営においてはどうしても起こり得ることではないでしょうか。
大切なのは、ボタンの掛け違いが起こっていることを認識し、ボタンをかけ直す努力をするのか、それとも勇気を持ってその服ごと着ること(商品やサービスの提供をすること)をやめるのかということかなと、私は思うところ。
<2024年7月30日ミニオンズの映画に見る【売り手と買い手のすれ違い】について>
https://muratax.com/2024/07/30/7987/
その瞬間はいろんな辛労が出るものですが、企業などこの日本においてはゴマンとあるわけで、商品やサービスの提供を見送ることなど、正直なところ大したことではありません。
私は同じ経営者として、ぜひ自社の理念や想いを大切にし、未来に広がる明るい景色を想像して、有事の際にはこのような英断をされることを心よりお祈りしています。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・商品やサービスの提供と、その代価は均衡していることが大前提である。
・自社の理念や価値観にそぐわないお客様については、勇気を持ってその商品やサービスの提供をやめるべし。
・そのような勇気ある決断が、本来提供すべき価値を高め、結果として売上や心地よい仕事へとつながるものであろう。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。