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トップページ ブログ > 経営のこと > 【ビジネスモデルの組み立て方】を再考してみる

2025年9月10日【ビジネスモデルの組み立て方】を再考してみる

今日の福岡は昨夜から大雨が続いています。

昨夜は雷の音と光であまり眠れなかったのですが、その分、早朝にしっかりと仮眠をとり、何とか体調を復活させているという状況です。

雨は一見嫌なものに感じますが、たまには雨の風景を窓から眺めるのも良いものです。

さて、本日の本題です。

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先日の記事の中で、売上を考える際に、極力一つのものに注力しつつも、自社の商品やサービスが到達していない、ターゲット層に隣接するお客様層にもリーチした方が良い、ということをお話ししました。

<2025年9月2日現状からの【売上アップ】を考えてみる>
https://muratax.com/2025/09/02/9360/

今日もそれに続けてみたいと思います。

ビジネスにおける商品設計の3層構造

一般的なビジネスにおいては、フロントエンド、ミドルエンド、バックエンドという商品層があり、フロントエンド商品を最初に提供しながらも、最終的にはバックエンド商品に結びつけることが考えられます。

税理士の単純なビジネスモデルで言えば、このフロントエンドに当たるものが税務相談です。

場合によっては、税務相談は無料で行い、そのお客様のタイミングが来た際に、顧問契約というミドルエンド商品につなげるという流れです。

さらに場合によっては、高単価のパッケージ商品などを販売するのであれば、それがバックエンド商品となるでしょうが、弊社においてはそのようなサービスは提供していません。

フロントエンドは入口商品

そして大切なのは、フロントエンド商品はミドルエンドやバックエンド商品があって初めて成り立つということ。

とはいえ、多くのビジネスモデルにおいては、このフロントエンド商品と思われる商品やサービスの提供だけで終わってしまっているケースも少なくありません。

代表的な例は、低単価でひたすら目の前の仕事をこなしていくような商売です。

低単価の飲食店や美容などのサービスがこれに当たるかなというところ。

計画的な低単価戦略なら良いのですが、単に目先の売上を増やそうとするだけの低単価戦略であれば、我々微粒子企業にとっては致命傷になりかねません。

どうしても低単価の商品に労力を投入してしまうと、その分時間も奪われ、売上の上限が見えてしまうもの。

このようなことから、ミドルエンド商品やバックエンド商品を想定しながら、フロントエンドとして低価格の商品を提供することが大切になるわけですね。

労力をかけるべきはどこか?

ただし、最終的に労力や時間を費やすべきはミドルエンドやバックエンドであり、フロントエンドは時間や労力を極小にするべきです。

フロントエンドとミドルエンド、あるいはバックエンド商品を並行して考える際には、フロントエンドを極力省エネモードで提供しないと、経営全体が疲弊してしまう可能性があります。

したがって、フロントエンド商品は、場合によっては一方通行で完結するような商品・サービスを提供することも検討したいところです。

そのうえで、一方通行では物足りず、双方向のコミュニケーションを求めるお客様に対しては、ミドルエンドやバックエンドを提案するという流れが理想的といえるでしょう。

弊所の実例と今後の方向性

実際のところ弊所では、私やスタッフのキャパシティが限界に達しており、これ以上顧問契約を増やすことが難しい状況です。

その一方で、顧問契約とまではいかなくても、会計処理や税務相談を求めるニーズは、正直かなり多くあります。

このため、フロントエンドという概念とは少し異なりますが、極力我々の労力や時間を割かずに、一方通行でありながら最低限のコミュニケーションを伴うサービスを検討しているところです。

特に、個人事業主の方や法人で利益がそこまで大きくない方には一定のニーズがあると確信しています。

このような形でサービスに反映できるよう、我々も経営努力を重ねていきたいところですね。

まとめ:自社に見合った設計を

というわけで本日は、ビジネスモデルを考える際のフロントエンド、ミドルエンド、バックエンド商品についての基本的な考え方を再確認してみました。

今一度、自社の経営全体を俯瞰し、自社に見合ったビジネスモデルの設計を考えてみてはいかがでしょうか。

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《本日の微粒子企業の心構え》

・低価格の商品は基本的にフロントエンドに据え、その先にミドルエンドやバックエンド商品を想定すべし。

・フロントエンドは時間も労力も極小化することを心がけるべし。

・自社の状況を俯瞰し、そこに見合った商品・サービス、単価設定を考えることが重要である。

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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