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トップページ ブログ > 税務について > 【融資調達】の基本的な考え方

2025年9月17日【融資調達】の基本的な考え方

今日は福岡のお客様のご面談で博多駅方面に行ってまいります。

私が住んでいる地域や事務所は市街地に比べると少し田舎ですので、なんだか都会に出かけることができるようでワクワクするものです。

日常にちょっとしたスパイスを加えることも経営者として大切ですよね。

(…と言って自分を正当化してみる)

さて、本日の本題です。

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過去の記事の中でもたびたび銀行融資のことについてお話をさせていただいています。

今日もその金融機関からの融資についてのお話をしていきたいと思います。

過去の記事の中でよく取り上げていたのが、銀行の金融機関の融資に通りやすい決算書の作成についてのことでした。

<2023年3月29日【融資に強い決算書】とは>
https://muratax.com/2023/03/29/6300/

最終利益がプラスになっているということ、そして本業での儲けを示す営業利益がプラスになっているということ、

さらにはそのために営業外収益になっているものなどを売上高に持っていけないかという考察であったり、

販売費及び一般管理費に計上されている経費を営業外費用や特別損失に、また資産計上として持っていけないかということを考察するというのがその内容でした。

今日は決算書のお話ではないのですが、銀行融資においての基本的に大切なことをお話ししていきたいというところです。

銀行融資の基本的な考え方

まず大原則として、金融機関の融資でよく聞くお話かと思うのですが、

「金融機関は晴れの日には傘を差し出して、雨の日には傘を取り上げる」

という性質があります。

道理的に考えるととんでもないことなのですが、
銀行の商売を考えた際は理解ができる点もあるのではないでしょうか。

というのも、金融機関の商売としては他人にお金を貸して、その金利の収入により商売が成立しているわけですよね。

そうなると、上述した晴れの日、つまり利益が出て資金がある企業に対しては、

将来的に融資をしても返済してもらいながら金利を得ることができることが明確なため、喜んで傘を差し出す、つまり融資をするということになります。

逆に雨の状況の企業に対しては、現状として利益が上がっておらず、資金繰りに窮している状況ですので、

傘を貸したりなどをしない、つまり融資はしないということなんですよね。

上述したように人間の道理を考えるととんでもないことなんですが、銀行のビジネスの流れを考えた際に当然といえば当然ということが理解できるでしょう。

調子が良い時こそ資金調達を

そのような状況ですので、もし今後金融機関の融資を検討しているのであれば、

調子が良い時期だからこそ資金調達をしておくことは、大変重要であるということに気づくはずです。

当然のことながら、商売上で全くもって融資が必要ない状況であれば、無理に借りる必要などありません。

ただし、もしかすると…ということで融資が必要になる可能性が少しでもあるとするならば、

少しずつでも融資をしてもらっておくというのは大切な考え方であるということなんですね。

資金の額と返済期間

また、銀行融資を頼る機会においては、設備投資をする場合と運転資金を必要とする場合に大別されるかなというところ。

設備投資については、新店舗の開設や工場、社屋の建築などの際に検討するものです。

運転資金については、仕入れが先行する商売などにおいて、仕入れの代金の支払いと売掛金の回収のサイクルを埋めるために調達するものですね。

この設備投資で融資をしてもらう設備資金にしろ運転資金にしろ、

「多めに借りて返済期間を長めにとっておく」

ということは、融資の基本的な考えとして大切なことになります。

というのも、上述したように銀行は雨の日には傘を取り上げる性質があるわけですので、

その雨の日に備えて、潤沢に資金を手厚くしておくということが経営においては大切ということなんですね。

(ただ、自社の現状を踏まえて、過剰な資金や無駄に長い期間を設定することは避けたいところでもあります。)

経営に必要なのは利益より「現金」

経営において大切なのは利益ではなく「現金」です。

現金は経営の血液でもあると言える存在ですので、

上述してきたような融資の基本的な考え方を理解し、金融機関と上手にやり取りをしながら、

潤沢な資金を常に持ち合わせておくように、経営者として意識を向けておきたいものです。

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《本日の微粒子企業の心構え》

・金融機関の基本的な姿勢として、晴れの日に傘を差し出し、雨の日には傘を取り上げるということは理解しておくべきであろう。

・そのようなことから考えると、調子が良い時だからこそ、あえて融資をお願いしておくというのは、道理にかなった方法であると言える。

・融資を調達する際は、極力無理のない範囲で大きな額を調達し、返済期間も長めにとっておくことを念頭に置き、経営にとっての血液とも言える現金を潤沢にしておくことを心がけたいものである。

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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