2025年10月31日売上拡大の際は「まず既存顧客へのアプローチを!」
早いもので、今日で10月も終わりですね。
11月に入ると年末に向けての繁忙期のデスマーチが・・(恐)
なかなか我々税理士にとっては怖い時期がスタートしますが、引き締め直して取り組んでいきたいところです。
さて、本日の本題です。
経営者が抱く「漠然とした不安」の正体
税理士として様々な経営者の方とお話をさせていただく中で、現状の経営において不安を感じているということを少なからず見聞きする状況です。
というのも、経営は生き物のようなもので、刻一刻とその状況は変わってくるものであり、数ヶ月前に正解だったものが現在においては不正解になっているということが少なからずあるわけですよね。
どうしても社会全体がAIの進化などを通じて目まぐるしく変化しているわけで、その影響は経営においても波及するということは事実として受け止めなければならないでしょう。
経営の基本は「利益を出す」こと
そのような中で、「どのようにして経営を伸ばしていくか」ということを考えるわけですが、まず、経営の存続のために利益を追求するということは何においても重要ですよね。
そして、利益を上げるためには売上を増やすか経費を減らすしかないわけですが、経費を減らしたその次は売上を増やすしかないということもまた一定の事実であると言えます。
<2022年6月12日あの素晴らしい【経費削減】をもう一度>
https://muratax.com/2022/06/12/5302/
この売上の増加を考える際に大切な視点として、新規顧客を増やすのか、それとも既存顧客に対してさらに売上増加を見込むのかということが考えられます。
簡単に言えば、現在のお客様にさらなる商品やサービスを追加するのか、または現在のお客様以外の新規のお客様に商品やサービスを提供するべく新たな顧客を開拓するのか、という2つに分かれるということですね。
新規顧客開拓には時間もコストもかかる
まず、新規のお客様ということを考えた際に、自社の状況を鑑みるとどのような方法でこの新規顧客を開拓することができそうでしょうか。
場合によってはウェブサイトやSNSを通じての投稿かもしれませんし、また場合によっては広告をかけることかもしれませんね。
いずれの方法にせよ、そこにはそれなりの労力と時間がかかるもので、従来のことに加えての追加のこういった労力や時間は、経営において大きなリソースを奪うということを意識しておきたいものです。
場合によっては、広告に特化した業者の方に広告を依頼するということも考えられるのでしょうが、その場合には多くの資金が必要となることでしょう。
既存顧客こそ最大の資産
その一方で、既存のお客様に対してのアプローチを考えるとどうでしょう。
場合によっては、現状の商品やサービスに対する対価がその品質に見合っていないようであれば、値上げをすることも選択肢の一つかもしれません。
また、場合によっては、今ある商品やサービスのほか、そこに付随する別の商品やサービスを付帯させることにより、さらなる売上増加が見込まれるかもしれません。
また、場合によっては、その既存のお客様に対し、紹介をしていただけるような仕組みを作ることにより、売上を増やすこともできるかもしれませんね。
いずれにせよ、新規顧客の開拓に比べて、既存顧客に対してのアプローチの方が、時間や労力、そしてお金という面で、通常の場合は新規顧客ほどのリソースを奪わないということになるはずです。

まずは「既存顧客へのアプローチ」を
したがって、一般的な視点で言えば、「新規顧客開拓の前にまず既存顧客に対するアプローチをしていく」ことが大切ということは念頭に置いておきたいところ。
どうしても売上アップといえば、新規顧客の流入と当然のように捉えてしまいがちですが、経営において大切なのは、いかにして現状のリソースの流出を最低限にすることを保ちながら経営を伸ばしていくかということではないかと、私は考えます。
そういったことから、今一度しっかりと経営全体を俯瞰して、自社にとっての売上拡大の方法としてはどのようなことが考えられるかということを吟味し、手を出す前にしっかりと経営においての考察を怠らないようにして、自社にとっての最善の一手を打ちたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・売上拡大には「新規顧客」と「既存顧客」それぞれへのアプローチが考えられる。
・既存顧客へのアプローチは、時間・労力・コスト面で、新規顧客の開拓に比べて効率的であると心得ておくべし。
・自社のリソース配分を見極め、決して誤ることのない経営判断を下すことを心がけたいものである。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。






