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トップページ ブログ > 税務について > 納税予測と資金繰りの区分け

2025年12月3日納税予測と資金繰りの区分け

ここ最近は抜歯後の痛みの話ばかり書いていますが(汗)、
昨夜は強い薬を寝る前に二錠飲んだことで、夜中に目を覚ますことなく比較的よく眠ることができました。

ただ、今の時間になるとまた激痛が出てきてしまい、薬が効いてくるまでに時間もかかるため、
今は耐え時ですね。

(いつもあらゆる面で耐え時!笑)

さて、本日の本題です。

損益予測をする本当の目的

過去の記事の中でもたびたび、損益の予測をすることの重要性についてお伝えしています。

<2025年9月15日これからの損益と納税予測を考える>
https://muratax.com/2025/09/15/9401/

そもそも、なぜ損益予測をするのかというと、
税務面では損益の着地点を把握することで納税額を事前に見込むためです。

もちろん、経営目標のための損益予測もあります。

ただ、経営目標は未来予想図のように高めに設定するケースが多く、

それに紐づけて損益を組み立てるため、
税務面での納税額を意識した損益予測とは考え方が異なるんですね。

損益と資金繰りがズレる理由

そして、特に大切なのは、

損益は納税額の算定に関わるものであり、
実際の資金繰りとは切り離された概念であるということです。

多くの取引が現金でのその場でのやりとりで完結し、
かつその全てが収益や経費になるような構造であれば、

損益と資金繰りは一致します。

しかし現実には、ほとんどの企業でそのような単純な構造にはならないことに。

売上で言えば、「売掛金」として現金がまだ入っていないのに収益だけが先に計上されることがあります。

逆に仕入では、「買掛金」としてまだ支払っていないのに経費が先行することがあります。

また、車など30万円以上の固定資産を購入した場合には、

現金は大きく減るのに、その全額が経費にならず、
減価償却として少しずつ経費化されます。

そのため、現金の動きと損益の動きにズレが生じるわけです。

税金の支払いについても同様で、

法人税は経費にできませんが、
事業税は経費になるなど、
税法上の扱いにも違いがあります。

このように、現金の動きと損益は大きく異なるため、
両者の違いを正しく理解しておくことが大切です。

経営を動かすのは「現金」である

実際の経営を動かしているのは「現金」です。

現金はまさに経営の血液と言える存在であり、
その流れが悪くなれば経営も悪化してしまいます。

<2020年8月22日法人の【決算月】の決め方>
https://note.com/muratax/n/n49c9e1bc52da

血流が悪くなったときに融資という形で輸血をしてもらい、
資金を補うことで血が巡るようになることもありますが、

その融資は返済という形でいったん補った血を返していく必要があります。

そのため、返済を踏まえながら資金繰りという血流を考えていかなければなりません。

日々の経理こそが資金繰り改善の第一歩

だからこそ、資金繰りは日々注視しなければならず、

そのためには会計処理をタイムリーに行う必要があります。

会計が追いついていなければ、未来の資金予測はほぼ不可能ですので。

そのようなことから、日々の経理を的確に行い、
損益と資金繰りの両方を把握できる状態にしておくことにより、

常に経営においての適切な選択をできるよう、心掛けておきたいものです。

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《本日の微粒子企業の心構え》

・損益と資金繰りの概念は異なることを理解しておくべし。

・現金は経営の血液であり、その流れを把握することは非常に重要である。

・資金繰りを見極めるためには、日々の経理が不可欠であることを心得ておくべし。

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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