2025年12月27日【チーム医療】から考える微粒子企業の生き方
さあ、いよいよ今日から年末年始のお休みという方も多いのではないでしょうか。
年末年始は一般的に「休む」というイメージが強いものです。
ただ、休んでいるばかりでは、どうしても経営者として経営を前に進めることが停滞してしまうという側面もあるでしょう。
そういったことから、世間が休みムードになっているこの時期だからこそ、
一歩前へとブラッシュアップしながら、経営を前進させることを最大限取り組みたいところです。
・・さて少々熱くなってしまいましたが(照)、本日の本題です。
経営者がすべてを抱えることの限界
我々税理士の仕事を考えると、
税務相談に乗ったり、会計帳簿を作成したり、申告書を作成したりといった業務を通常は行っています。
しかしながら、これらすべての業務を税理士一人で担ってしまうと、
サービスを提供できる数(お客様の社数)はどうしても限られてしまいます。
そのため、スタッフと「協働する」という形で業務を進めていく必要があるわけですね。
マンパワー経営が招く停滞
このことは税理士業界に限らず、
他の業種においても同じことが言えるでしょう。
経営者が総務や雑務を含め、すべての業務を自分で抱え込んでしまうと、
経営者として最も貴重な時間が奪われてしまうことに。
その結果、経営の改善に向けた行動が取れなくなってしまうことも、実のところ少なくありません。
(社長のお悩みの大半が、ここに起因している印象がありますね。)
創業期の勢いと、その先にある現実
創業して間もない時期は、経営者のマンパワーで一気に進めていくことももちろん可能でしょう。
ただ、そのように時間と労力を投入して進んでいる状況には、遅かれ早かれ限界が訪れます。
そして、その先には「自分一人では売上が伸びない」という現実に直面することになるものです。
ドラマから学ぶ「チームの価値」
話は変わりますが、私は食事中などの時間を使って、
Netflixで映画やドラマを観ることがあります。
Netflixには一定の娯楽要素はあるものの、
その延長線上で経営に関するヒントを得られることも実のところ少なくありません。
<2024年7月17日【非日常】に身を置くことの「2つの意味」とは>
https://muratax.com/2024/07/17/7945/
そういった意味でも、芸術に触れることはかなり重要だと、私は感じているわけなんですね。
最近観ているドラマの中に「アンメット」という作品があります。
https://www.ktv.jp/unmet/
記憶障害を持つ女性脳外科医を描いたドラマなのですが、
その中で印象的なセリフがありました。
「すっげぇチーム医療が充実していると思うんですよ。全科専門医レベルのことを実現できているってことじゃないですか。」
という言葉です。
背景としては、一人の医師がすべてを担っているのではなく、
それぞれの専門分野を持った医師やスタッフが連携し、
チームとして医療を提供しているという状況から来た言葉なんですね。
まさに、チームプレーによって高度な医療が成り立っているということを表したセリフで、
私は思わずこのセリフを書き留めたところでした笑。
弱みを補完し合うことでチームは強くなる
人はどうしても、何でも自分で処理しようとしてしまいがちです。
しかし実際には、人それぞれに得意なことと苦手なことがあるというのが現実であるはず。
苦手な部分を無理に克服しようとしても、ただ疲弊してしまうだけというケースも多いものです。
これは経営者においても、スタッフにおいても同じことが言えます。
それぞれの強みと弱みをしっかりとお互いが理解しておくことがとても大切で、
弱い部分は、チーム内の他のメンバーが補完すれば良い‥というようにも捉えることができるはず。
その結果として、先ほどの「チーム医療」のように、
チーム全体として高い価値を発揮できる状態につながっていきます。

微粒子企業が次のステージへ進むために
経営においても、これはまさに根幹となる考え方だと私は考えます。
経営者が何もかも一人でやろうとすれば、限界はあっという間に訪れるもの。
そうではなく、人を上手に頼り、
ときには弱みを見せ合いながら、チームとして前に進んでいく。
それこそが、我々微粒子企業の経営を一段階引き上げるために必要な姿勢ではないかと私は考えています。
この年末年始の時間を使って、
ぜひこういった経営の根幹部分のことを改めて思索しながら、
より良い経営の在り方を考えてみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営者がマンパワーだけで進み続けると、遅かれ早かれ限界が訪れるもの。
・その先経営を伸ばしていくためには、多くの場合チームの力で弱い部分を補完し合い、全体として強くなることが求められる。
・経営者としてその限界点を的確に察知し、次のステップを模索しながら、より良いチームづくりと経営の向上を心がけたいものである。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。






