2019年10月29日大事なのは【もらったお金】ではなく【残ったお金】
【本日の活動】
・朝イチで顧問先への月次報告
・所内庶務
・夜はお客様の会【TEAM MURATAX】!
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
■ 今日は、毎月の顧問のご契約を
いただいているお客様へ、
定例の月次報告に。
大半のお客様は福岡市内なので、
そこまで移動はないのですが、
今日のお客様は少々遠方であるため、
気持ちの良い電車の揺れに
揺られながら、旅路へ。
■ 今日のご報告の中で
気になっていた点が一つ。
それは、
【外注費の割合が前期と比べて
やたらと高くなっている】
ということ。
このお客様に関しては、
業務の大半を外注に振るため、
外注費の多寡で粗利益が
決まってきます。
100円でパンを仕入れて
150円で売った場合、
50円の粗利益が出る
と、例を考えると
わかりやすいでしょう。
■ 売上は、半端なく上がっている。
ただ外注費も同じく半端なく
上がってしまっており、
結果として利益がそんなに
上がっていないという状況。
社長にもそのことを伝えると、
やはり目から鱗だったようで、
これは今後の課題となりそうです。
■ さて、今日はそのことから
話を進めていきたいと思います。
仮にですが、
100万円の売上を上げるため、
自分で仕事をした場合と、
外注に仕事を振った場合とを
比較してみます。
外注費…つまり自分でない外部の人
への経費しか、支払いがない
という前提で考えます。
『自分で仕事をした場合』
・・・経費がないため、
100万円が丸々利益となります。
『外注に仕事を振った場合』
・・・これは実質的には
自分で仕事をしないため、
【仲介】のような形になります。
仮に、70%…
つまり70万円を外注費として
払う場合、
30万円が利益となりますね。
数字だけ見ると、
前者の方が丸々利益ですので
明らかに有利です。
■ ただ、数字で見えていない点も
あることにお気付きでしょうか。
つまり、
経営者である自分が動いている分の
労力を度外視しているのです。
経営を考えるにあたっては、
【経営者の単位時間あたりの生産性】
こそが何よりも重要。
前者の場合だと、
経営者自らが動いてしまっているため、
経営者にとっての一番の資源である
時間が奪われてしまっている
という状況になってしまうのです。
仮に、この経営者の時間単価を
1万円として、1日10時間、そして7日間
みっちり仕事をしたとしましょう。
そうなると、
後者の場合と同じく
10,000円× 10時間× 7日間= 70万円。
つまり、70万円の労務費が
かかっているということに。
結果として、
前者と後者は同じ30万円の利益に
落ち着くという計算になるわけです。
■ ただ、決定的に違うのが、
前者は経営者である自分が全力で動いて
時間を使ってしまっている状況であり、
後者は経営者である自分が
全く動いてないという状況。
このように言語化すると
違いは一目瞭然ですね。
同じ利益の額であったとしても、
後者の方が
経営者が自分の時間を
有意義に使える結果となるわけです。
有意義に時間を使うことで、
さらなる経営の発展につながる
ということも少なからずあります。
■ ダラダラといろいろ書いてきましたが、
つまり経営において大事なのは
【年商】ではなく、
手元に残る【利益】ということ
なのです。
もしあなたのビジネスにおいて、
上記のことを冷静に考えた結果、
意外と利益率が低い
というような状況はないでしょうか。
もしあったとしたならば、
何かしら対策を打つことが
必要であるかもしれません。
■ 今日は夜から、
毎月一回開催している
税理士のお客様をお繋ぎする
顧問先の会の日。
少しずつ参加してくださる
お客様が増え、
お客様同士の輪がつながっていくことは、
すごく嬉しいものです。
みんなで、場を盛り上げて
【参加者全員の相乗効果】
につながればなと思っております。