2022年4月29日お客様の【本来的なお悩み】に寄り添うこと
■新年度に入り、
今後のことをいろいろと考えていると、
【一体何のために
仕事をしているのだろう】
と原点に帰ることがよくあります。
私自身は『税理士』として
仕事をしているのですが、
それよりも何よりも、
【経営者の方と想いを共にし、
税務を超えたパートナーとして
一緒に経営のことを考えていきたい】
という想いが何よりも強く根底にあります。
■そんな中、
つい先日のことなのですが、
お客様より
「税務とは関係のないことなのですが…」
ということで、
「とある専門性を持った人に
知り合いがいたら紹介してくれませんか?」
というようなご相談を
いただいたことがありました。
先方としては、
「こんなお願いをして良いのだろうか…」
という想いもあったのでしょうが、
私としては、顧問のお客様からそのように
【税務を超えた相談をいただく】
ということは何より嬉しいもので、
そういった想いになっている根幹を考えると
上述した、
【税務を越えて経営者の方の
パートナーとなりたい】
という想いと紐付いているんだろうなぁ
と思った次第です。
■私自身独立開業するにあたり、
【どうやって税理士として
生計を立てていけば良いのか】
ということを、特に開業当初は
売上ゼロからのスタートでしたので、
そのように考えていたように
記憶しています。
しかしながら、
一般的に認識されている税理士としての
仕事の仕方が、
私にとってのあるべき姿なのか・・
と考えた際、
【決してそうではなかった】
というのが私の考え抜いた結論でした。
(一般的という言葉の解釈は
ひとまずここでは置いておきます。)
結局のところ、
顧問契約をしてくださるお客様は
「税務についてのことを解決したい」
というニーズを持たれて
契約をしていただけるわけですが、
【それが真実の解なのか】
ということなんですね。
■そんな中、
「税理士は先生だから相談しにくい」
だとか、
「税務の顧問契約なので、
税務以外の相談はできないよね」
だとか、
そのような様々な声を
聞かせていただく中で、
【そもそも税理士として相談しにくい】
などということは
あってはならないことですし、
まず経営者の方と信頼関係を作り、
【本音でお話しできるベース】
を作らないことには、
税務についても本来的なアドバイスを
することが難しいのではないか
と考えるようになりました。
そういった、開業前からの
数年にわたる試行錯誤のもと、
現在の
【世界の平和に寄与する】
という壮大な経営理念に辿り着いた
ということになるわけです。
■長々と書いてはきましたが、
『自らの専門性』において
商品やサービスを提供している
場合において、
冒頭に書いた私の場合で言う
【本来の税理士像に縛られている】
ということが少なからず
あるのではないでしょうか。
『飲食』であれば、
【美味しい料理を食べてもらう】
という専門性、
『整体』で言えば、
【整体という専門性の技術を施して、
体を治す】
ということ…
そのように
【専門性を持った仕事により、
その専門性を通して
お客様の顕在的なニーズを満たす】
ということは当然大切なのですが、
【その周りを見渡すと、
もっとそのお客様の人生や
潜在的なニーズに寄り添うこと
ができるのではないか】
と思うんですね。
■飲食に関して言えば、
結婚記念日などで飲食店を利用する
シーンもあるかもしれませんし、
大切な人を亡くしたばかりで
利用するケースもあるかもしれません。
そんな中、その方が
美味しい料理はさることながら、
【お客様はどのような感情を持って、
またはこのような気持ちになりたい!
という希望を持って、
その飲食店に見えられるのか】
ということを考えると、
【より一層お客様の想いに寄り添いたい】
と思わざるを得ません。
■整体に関しても、
【なぜその整体に通いたいのか】
というところから考えると、
場合によっては
【体を整えてダイエットをしたい】
だとか、
【そもそも体の調子が悪い】
だとか、
【もっと体の歪みを取り、
筋肉を付けたい】
だとか…
いろいろなニーズがあるのではないか
と思います。
そんな中で、そのようなお客様の
『顕在的なニーズ』に寄り添いつつ、
そのお客様の持つ『真の悩み』
にアプローチすればするほど、
そこにお客様の感動が生まれ、
【商品やサービスの提供者側と
お客様との信頼度がぐっと上がってくる】
というもの。
■新年度にあたり、
目標を通じて
自分のビジネスを見返す中で
そのようなことを思った次第。
やはり上述してきた『専門性』
にとらわれていると、
大きなチャンスを
失ってしまっているようにも
感じてしまうもの。
ぜひ今一度、
【専門性から広がる
お客様の潜在的なニーズや感情】
を想像してみて、経営の思索
をしてみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・お客様の欲しているのは、
【その専門性を通じた商品やサービス】
であると言える。
・しかしながらその一方で、
それを求める背景には、
【そのお客様の人生や感情がある】
ということが否めないのでは
ないだろうか。
・そのように考えると、
その専門性から広がる
お客様の潜在的なニーズや感情を想像し、
そこにアプローチする形で、
【そのお客様の真のニーズを
掘り起こしてみること】
を考えると、
本来的な経営の方向性が
見えてくるかもしれない。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。