2022年7月14日オープン当初の【売上増】に注意すべき理由
■私の事務所の近くに、
従来、餃子屋さんがあったのですが、
最近残念ながら潰れてしまった様子。
その跡地に今度は居酒屋
ができたようなのですが、
今月初旬のオープンの日から、
夕方より多くの人で賑わっている様子です。
これは飲食店に限らないことなのですが、
オープン当初は、やはりその『注目度』
も大きいこともあり、
【人でごった返している状況】
がよく見てとれるかと思います。
■しかしながらよくよく見てみると、
その1ヶ月先、2ヶ月先などは
どうでしょうか。
これは往々にして言えること
かと思うのですが、
日数が立った際、こういった
【人の出入りは寂しくなっているもの】
ではないですかね。
これこそが我々微粒子起業家にとって
注意すべき点で、
【オープン当初の売上だけに
着目しているわけにはいかない】
ということなんですね。
■上述したように、
一般的に、オープン当初は多くの人が
物珍しさからか
その商品やサービスを買い求めて、
【その物珍しさを味わい終えたら
そこから身を引く】
というもの。
もちろん、大手企業のチェーン店
などに関しては
【その後もそこまで大きくブレることなく
お客様がいらっしゃる】
ということも考えられるかもしれません。
また場合によっては、
【何かしらの広告を打つことにより、
その集客力を発揮し、継続して
売上をキープすることができる】
ということも考えられます。
■しかしながら、
我々微粒子企業はと言えば、
【知名度もなく、
広告を打つような資金力もない】
というのが通常。
そのように考えると、やはり大切なのは
【人と人との繋がりを重視した経営】
ではないかと思う次第です。
■そのように考えると、
【オープン当初の売上だけに
着目するのは相当危険である】
と言わざるを得ません。
というのも、上述したように、
オープン当初は来客が多くあるため
売上は必然的に上がってきます。
経営者として、
【売上が上がること】
は本当に嬉しいことなのですが、
そうではなく、
【その来店しているお客様】
に注目してもらいたいんですね。
■我々微粒子企業の経営として
特に考えたいのが、
【LTV】。
『LTV』とは、
Life Time Value
(ライフタイムバリュー)の略で、
【顧客生涯価値】
と言われるもの。
要は、
【そのお客様が自社の商品や
サービスを生涯に渡り
より多くお買い求めいただくような
仕組み作りをすること】。
そのためには
【人と人との繋がりが必須である】
というところなんですね。
■少し視点を変えてみると、
オープン当初多くの人で賑わっていた
状況である一方、
【その後その方々が見えなくなった】
という『事実』があります。
逆を言えば、
【それだけの人が来店してくださった】
ということなんですよね。
そのような視点から、上述した
『LTV』を考えると、
【その時に来店してくださったお客様を
繋ぎ止める手立てを考える必要がある】
ということになりそうです。
場合によっては、
店舗でのチラシを配ったり、
紹介キャンペーンを打ってみたり、
次回の割引クーポンを作ってみたり、
何かしらのイベントを企てたり…
いろいろな手立ては
考えられるのではないか
と思います。
■とりわけ重要なのは、
【そのお客様との関係性を構築すること】。
これができれば、
【一度いらっしゃったお客様が
リピーターになる可能性も高い】
ということなんですね。
そしてそういったことを通じて
『自社のファン』になってくれれば、
そこから場合によっては
【紹介】
などでお客様が増えるかもしれませんし、
【その紹介されたお客様に対する
『LTV』を上げていく】
という視点で考えると、
【もっともっとその可能性は広がる】
というものでしょう。
■というわけで今日は、
【特にオープン当初において、
売上だけに着目するのは結構危険である】
ということをお話しさせていただきました。
我々微粒子起業家にとって大切なのは
【人と人との繋がり】
です。
【どうすれば、お客様とのご縁を
繋ぎ続けることができるか】
という視点をもって
経営を考えていくようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・どのような事業でも
【オープン当初はそれなりに注目され、
物珍しさからお客様がいらっしゃる】
ということが少なからずある。
・しかしながら、それは
『オープン景気』とも言えるもので、
【数ヶ月後には収束してしまう】
というもの。
・真に大切なのは、
【一度いらっしゃったお客様との
信頼関係の構築である】
と言える。
・その信頼関係の構築を通じて、
お客様の『LTV』を向上させ、
【人と人との繋がりを重視した
マーケティングをしていくこと】
が有用であるのではないだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。