2022年10月26日【グレーゾーン経費】の経営における考え方
■税務相談やご面談の中で
よく話題に上るのが、
以前の記事でもたびたび
書かせていただいているように、
『グレーゾーンの経費』
について。
グレーゾーンの経費とは、
【プライベートと事業の判別が
多少なりともしにくい】
という経費ですね。
それとは別に、
『ブラックな経費』
という考えとしては、
【完全にプライベートの支出を
経費にするもの】
ですので、
【全くもって論外のものである】
と言えます。
■こういった、
グレーゾーンの経費については、
やはり
【事業にも関係している】
ということから、
【積極的に経費にしたい】
というものですよね。
当然こういった経費を
計上すればするほど、経費が増える
…つまり
【利益が減るため納税額は少なくなる】
ということに。
そうなると当然手元に残る
キャッシュが増えます。
■しかしながら、
『利益が少なく納税額が少ない』
ということは、
【金融機関からの融資を検討している
状況下においては
マイナスに働いてしまう】
ということも考えられます。
もしあなたが銀行の立場に立って
目の前の人に融資をするかどうか
を検討する際、
『利益が多く納税をしている人』と、
『利益が少なく納税額が少ない人』
を比べると、やはり
【利益を多く出していて
納税をしている人の方が、
『融資』という面においては
信頼感が強い】
というものではないでしょうか。
このように、
『経費を多く計上する』
ということは、
【融資においては不利になる】
という表裏一体の関係があるんですね。
■そして、
融資について言えば、
【自分以外の第三者のお金を、
少額の利息を支払うことにより
活用させてもらうこと】
ができますので、
【経営において大きく
スケールすることができる】
ということにも繋がります。
ここで、
【目の前の納税を避けるために、
そういったグレーゾーンの経費を
利用して節税をしていくのか】、
それとも、
【ある程度は積極的に
利益を出し納税をし、
金融機関の評価を高めて
融資を取り付けていくのか】。
これは全くもって
間逆の思考ではあるのですが、
【自社にとって
今後の経営の展開を考えた際に
どちらの方が効果的か】
ということを考えて、
そういった経営や税務の判断を
していくべきでしょう。
■どうしても、
『税金』と聞くと、拒否反応が
出てしまいがちなものですが、
【金融機関の融資にとっては、
むしろ納税は強力なアイテム】
ともなり得ます。
適切にそういった知識を携えて、
【自社の経営にとっては
『節税』か『融資』か
どちらの方が有用であるか】
ということを考えながら、
その経営の舵取りをしていきたい
ものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・『グレーゾーンの経費の計上』
についてはよく論点に上るが、
【経営にとって大切なことは
その先にある】
と言える。
・つまり、節税をし過ぎると利益が減り
納税を減らすことができるものの、
【金融機関の評価においては
マイナスに働いてしまう】
ということを覚えておきたいもの。
・自社にとって、
【節税を多く進めていくのか】、
それとも
【金融機関の評価を取り付けて
融資を増やしていくのか】
ということを的確に考えたい
ところである。
・融資は場合によっては、
【経営を大きくスケールさせる
ことができる武器】
にもなり得るため、
【冷静に将来を見定めて、
その経営の一手を有効に打つこと】
を検討したいもの。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。