2022年11月17日適切なタイミングで【値上げ】をすることの重要性
■つい先日のことなのですが、
 我々夫婦は
 結婚11周年の記念日
 を迎えました。
 それを口実に…ではありませんが、
 家族揃って子ども達が大好きな
 スシローに行くことに。
 【スシローは値上げをした】
 ということは
 以前より知っていたのですが、
 <スシローHPより>
 https://www.akindo-sushiro.co.jp/news/detail.php?id=2911
 いざ行ってみると、
 100円の皿が120円になっており、
 
 その他の皿も基本的に
 『20円ずつ値上げ』
 となっている状況。
 我が家は相当食いしん坊なので、
 60皿(いやもっとか…)くらいが
 テーブルに積み上げられます。
 単純に計算すると、
 20円の値上がりの60皿分ですので、
 【1回の食事で1,200円も
 以前より多めに支払わなければ
 ならない】
 ということに。
 一家族だけでもこれだけの金額。
 「これが全国の来客数を考えると、
 相当な売上増加に繋がるのだろうな」
 というところ。
 …とは言え、もちろん
 【原価の高騰による値上げ】
 でしょうから、
 利益がどれほど残るのかは
 分かりませんが…
■ここで、
 経営者として考えたいのが、
 上述した
 【仕入原価高騰】
 などによる外的要因による
 経費の増加があったとすれば、
 【その際には
 適切にお客様に理由を提示し、
 値上げをすべきである】
 ということなんですね。
 これをしないことには、
 一方的に原価の負担を強いられる
 ことになってしまい、
 【その分ダイレクトに
 利益が減ってしまう】
 ということに。
 
 
■顕著な例としては
 【消費税】でしょう。
 消費税は3%から5%に、5%から8%に、 
 8%から10%に…
 ということでだんだんと
 増税をされているわけですが、
 【この増税のタイミングで
 適切に値上げをできたかどうか】
 は、
 【その後の経営に致命的なダメージを
 受けることになるかどうか】
 という結果に直結してくるように
 思えてなりません。
 現に、以前勤務していた
 税理士事務所のお客様に関しても、
 増税時に値上げをしなかったばかりに、
 
 【年間100万円近くの消費税の負担】
 をせざるを得なかったんですね。
 
■そもそも消費税は、
 消費者が負担するものであるため、
 消費税分の値上げをしないことには、
 【本来負担する必要のない事業者が
 これを負担してしまっている】
 ということになりかねません。
 何より、消費税が上がったとしても、
 
 【人件費やその他の経費が下がる】
 ということではありませんので、
 (…むしろ増税により経費も高くなりますね。)
 純粋にやはり
 【消費税の増税分だけ
 資金繰りが厳しくなる】
 ということが分かるかと思います。
 したがって、こういった
 外的要因により原価や経費が
 上がってきた際には、
 【積極的に適切な理由をもって
 お客様に理解を示し、
 確実に値上げをすべきである】
 と思っておいた方がよさそうです。
■余談ですが、
 【翌年10月1日からの
 インボイス制度開始】
 により、
 我々会計事務所の負担も
 相当なものとなります。
 従来記帳料金として
 ある程度安価な額で仕事を
 お受けしていたのですが、
 単純に考えて、
 【従来の倍の時間は
 要することになること】
 が容易に見てとれる制度です。
 そしてそれに続く
 【電子帳簿保存法】
 の施行により、
 【もっと入力業務に
 負担を強いられる】
 ということは明白で、
 場合によっては
 
 【従来の3倍の時間を要する】
 ということにもなりかねません。
 
■そうなると当然、
 【我々会計事務所の
 人件費も高騰してくる】
 ということですので、
 【必然的に値上げをせざるを得ない】
 という状況に。
 お会いするお客様には
 順次そのことはお伝えしているのですが、
 私たちとしてはこれを機に、
 【お客様の会社で経理を完了し、
 
 我々税理士側は
 その入力内容のチェックや
 税務の助言に専念するほかないかな】
 というところです。
 …実際問題、こちらで入力していくことが
 かなり困難になりそうなんですよね(涙)。
■インボイスは
 いろいろなところに
 余波を及ぼすものである
 と言えます。
 上述してきた『原価の高騰』や
 『インボイス』などによる
 外的要因に、的確に対応し、
 正しい経営判断をして、
 その経営の舵取りを
 確かなものにしていきたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・原価高騰などの影響により、
 
 【企業の現金支出が多くなる】
 ということが容易に想像できる。
・こういった外的要因に対抗するためには、
 
 【お客様に適切に説明をし
 値上げをする他ない】
 
 のではないだろうか。
・自社都合による値上げは
 なかなか難しいものであるが、
 【こういった経済状況などによる
 外的要因によっての値上げは、
 先方の同意も得やすいものである】
 と言える。
・適切に値上げをしないことには、
 【こういった外的要因によるダメージを、
 自ら進んで受ける】
 ということにもなりかねないため、
 その都度適切に対応していきたい
 ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。	





