2024年4月2日消費税や賞与は【月々の積立】で備える
日中はかなり暖かくなってきましたね。
その一方で、花粉やら黄砂やらで
鼻のムズムズが止まりません…
ただ、4月に入り桜もチラホラと見え始め、
始まりの季節を感じますね。
さて、そんなことからまた気持ちを新たに、
今日の本題です。
------------------
■私は決算のご説明の際に、
翌年度のお話として
『納税の積立』を推奨させていただく
ことがよくあります。
具体的には、主に
【消費税の納税積立】
なんですね。
消費税は以前の記事でも書かせて
いただいたように、
【売上からもらった消費税を
税務署に納付する】
という考え方の原則がありますので、
【たとえ利益が上がっていなくても
通常は納付することになる】
という性質のもの。
■そうなると、
【年間分の消費税を税務署に納付する】
ことになりますので、それなりの金額に
なることが想定されます。
そのように考えた際、
【年間の見込額を12で割って、
毎月の積立をしていく】
ことが有用であるかなというところです。
■そして今日は、そのことに加えてもう一点。
私はよく『事前確定届出給与』という
役員賞与の支給を提案することがあります。
これについては、
【社会保険料を下げることを目的】
としており、
結果の年収は変わらないのですが、
毎月の役員報酬を減額し、
【賞与としてそれなに大きな金額を取る】
ことにより、賞与の社会保険料の
上限額を利用して、
【社会保険料の削減を試みる】
ということになります。
■ただ、この事前確定届出給与(役員賞与)
については、
税務署への事前の申請が必要であり、
【届け出た日にその届け出た通りの
金額を法人から役員個人に支給】
しないことには、法人の経費として
認められないことになります。
そういった点において、
この事前確定届出給与を支給する際は、
十分注意しなければならない
というところなんですね。
■そしてこの賞与の額も、
【通常100万円を超えるような
大きな金額になる】
ということが通常でしょう。
最終的な利益の状況に応じて、
支給するのかしないのかといったことを
決めるわけですが、
支給する前提で考えた際、上述したように
それなりの大きな額になるわけですので、
『毎月の積立』をこの賞与においても
しておくことが重要かなというところ。
■そういった点において、
大きく消費税の積立と、
この事前確定届出給与(役員賞与)に関する
積立を毎月コツコツとやっていく
ことはかなり重要であるという感覚です。
どうしても、納税やこういった突発的な
賞与の支払いに関しては、
文字通り突発的なイベントとなりがち
なものですが、
前もって計画的に積立をすることにより、
『予定された突発的な支出』に
変えることができるというもの。
【経営において現金は血液ともいえる存在】
ですので、この現金を決して枯渇させる
ことがないように、計画的な積立をして、
将来来たるべき資金の流出に
備えるにしましょう。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・消費税や事前確定届出給与(役員賞与)
については、
多くのキャッシュアウトが予想されるため、
【毎月の積立をしておく】
ことが大変有用である。
・その他にも、経営の状況に応じて
【大きな資金の支出が予定されている】
ものはないだろうか。
・大切なのは、こういった支出を
突発的なイベントにするのではなく、
計画的に月々の積立をしておき、
【予測された突発的なイベントに仕立てる】
ということ。
・経営の血液とも言える現金を
循環に回すために、
上述してきたようなことを心掛け、
【経営の安全性を高める】
ことを考えてみてはいかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。