2024年7月16日経営における【人件費の在り方と考え方】
全力で仕事をして、思い切って休みを取る
ことで、最近人生のことについて深く考える
ようになっています。
ここで語らせていただいたことを、
よく再考するようになっている…そんな感覚。
<2024年7月12日「DIE WITH ZERO」に見る
今の生き方】について>
%url1%(https://muratax.com/2024/07/12/7927/)
さて、本題です。
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■経営においては、当然利益がないことには
その経営自体が存続しないことになります。
利益とは売上から経費を引いた
残額をいうのですが、
もっと詳細に考えると、売上から変動費を
引いた限界利益から固定費を引いた結果が
最終的な利益となり、
これを経営に関する投資として
使用できるというものでしょう。
■そしてこの変動費と言われるものは、
売上高の増減に対応して増減するもの
であるのですが、
固定費については、売上の増減に関わらず
定額でかかってくるものですので、
これをいかにして削減するかということが
経営の利益改善に繋がるものと考えられます。
■では、固定費で大きなものと言えば
どんなものが思い浮かぶでしょうか。
一つは地代家賃。
地代家賃は、法人の本店や事務所を
存続するために必要な支出ですので
避けられないものであると言えるでしょう。
■そしてもう一つは人件費ではないでしょうか。
人件費については広く言えば、
給料のほか業務委託業(外注費)も
含まれるものと考えられます。
こういったものは固定費と呼ばれるもので
あるわけですが、地代家賃とは違い、
人件費については、人が動いてくれるもの
に対する対価となりますので、
そう簡単にコントロールすることが
できないものでしょう。
■つまり、人件費を増やしたから、または
減らしたからといって、
「必ずしも売上に直結するものではない」
ということが言えそうです。
しかしながら、人件費については
人の心が関係してくるものですので、
この『人の心をどう捉えるか』いうことは
経営者によって千差万別ではないか
と思うところなんですね。
■人件費は『コスト』という考えも
もちろんあるのですが、
人件費は、チームの力を創出し、
経営における売上や利益を上げるための
『経営のゴールに近付くための大きな手段』
であると考えるのもまた、大切なのかも
しれません。
そのように考えると、人件費に関しては
いわば先行投資とも考えられる
かもしれませんね。
(もはや『投資』という言葉自体を遣うことも
はばかられるような気持ちです。)
■人の力を信じて、
先行的にその支出をするということ。
そのことにより、人の力が大きく働いて、
長期に渡る成果となり、結果として
『売上と利益が増大する』ということは
十分に考えられるでしょう。
■現に、顧問のお客様についても数社、
そのような、「超絶」とも言える人件費
の支出を実施されている法人が
あるのですが、
そういった法人は、当初は資金繰りが
厳しくなっているものの、数年後には、
その人の力が爆発して、売上・利益
ともに増大しているという結果が
見られるんですね。
■こういったことには
社長の決断が必要ではあるのですが、
大きな決断をして、人の心や力を信じて、
先んじて人件費の支出をしていくことにより、
大きな結果が得られている
という実際の実績が見られるわけですので、
こういったことには一定の事実がある
と考えられます。
■どうしても、特に創業当初においては
人件費の支出は大きな痛手に感じるもの
ですが、人件費は法人の経費の中で
唯一といって良いかもしれないのですが、
『人の心』が絡んでくるものと考えられます。
これをどう捉えるかは人それぞれではある
とは思うのですが、
一つの要素として、上述したような人の心と
成長が大きく絡んでいるということは
念頭に置いておきたいものだな
と考える次第です。
■どうしても、目先の数字だけで経営判断をして
しまいがちなものですが、
こういった目に見えない点も念頭に置き、
経営者として有用な一手を打っていきたい
ものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・利益を増やすための一手として、
経費の削減が考えられる。
中でも、固定費の削減は経営において
大きな利益改善に繋がるものであるが、
人件費については人の心が絡むものとして、
少し異質なものであると考えておいた方が
良いかもしれない。
・この人件費は人の心が大きく左右するもので、
経営者としてこの人の心を信じて、
あえて先んじた支出をすることにより、
人の心を大きく動かし、これが売上や利益の
増大に繋がることが考えられる。
・人件費については
そのような性質の経費でもあるため、
その人の心と力を見据えて、ここに先んじて
経費を投入することによりどうなるか
ということを経営者として深く考え、
人件費をどのように支出していくか
ということを有意義に検討したい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。