2024年7月23日注意したい【インボイス初年度の経理処理】について
昨日は顧問のお客様とランチを、
そして夜はまた別のお客様と夕食を
ご一緒させていただきました。
ランチでは恐縮ながら大変ありがたい
ご投稿をいただきました。
(姿まで撮られているとは知らず、
かなり油断してしまっていますが…笑)
https://www.instagram.com/p/C9t2WK8SAkr/
これに続く夕食でも、
仕事の在り方などのことについて、
こちらの方が大きな気づきをたくさん
いただいた時間でした。
Zoomよりリアル面談、
そして、リアル面談からこういった
食事をご一緒しながら語り合える時間は、
普段出ることのない話題もたくさん出るもので、
本当に貴重な時間だなと心から感じた
ところです。
さて、本題です。
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■先日の記事の中で、
インボイスについての経理処理の在り方に
ついてのお話をしてまいりました。
<2024年7月21日「本日7周年を迎えました!」
インボイスの処理で真に考えたいこと>
https://muratax.com/2024/07/21/7957/
今日もそのことに続けていきたいと思います。
■インボイスについては、昨年10月1日より
その制度自体が施行したということもあり、
最初の申告については、中途半端な計算期間
により申告をしなければならないので、
相当混乱されているのではないかと
推察しています。
■現に我々も、その経理処理にあたり
何月何日までは消費税の考慮をする必要がなく、
インボイスを登録した場合は、何月何日以降は
その消費税を考慮する必要がある
ということを考えなければなりませんので、
相当このインボイスの関係で認知を
奪われているなという感覚なんですね。
そして昨年10月1日以降最初に迎える決算
については、
どうしてもそのような中途半端な状況
になりますので、
もしインボイスにより初めて消費税の
課税事業者となった場合については、
その経理処理に十分な注意を払わなければ
ならないでしょう。
■消費税を原則課税により計算する場合は、
税抜経理により仮払消費税と仮受消費税を
明確に区分けして、
その損益の状況を見ることにより損益も明確に
なるのですが、
年の途中までは消費税がかかっておらず、
それ以降の期間については消費税が
かかっているということを考えると、
全事業年度において税抜経理をするという
のは相当難しいものではないかと思います。
…というより現実問題無理と言えるでしょう。
■そうなった際は、税抜経理により
経理するのではなく、
インボイスが絡んだ最初の事業年度
においては、
「税込経理により経理するほかないかな」
というところなんですね。
税込経理をして、インボイスにより消費税が
かかってくることとなった以降の期間で、
消費税の処理をしていくということが
一般的ではないかと思う次第です。
■その税込経理の場合のお話なのですが、
消費税はその期の経営の動きによる
経理から発生するものですので、
未払計上をすることにより、その年度の
消費税を経費処理することが可能となります。
具体的に言えば、借方が租税公課で貸方が
未払消費税という経理をすることに。
(租税公課/未払消費税という仕訳ですね。)
こうすることにより、納税は終わっていない
ものの、『本年度分の消費税』ということで
租税公課を通じて経費処理することが
できるということなんですね。
■なんとなく、
会計ソフトを利用することにより税抜経理
にしてしまいがちなものですが、
そのような点まで会計ソフトは考慮して
くれないのが通常かと思いますので、
うっかり税抜経理にして、本来的に誤った
経理処理をしてしまうことにより、
消費税の申告についても誤ってしまうこと
がないよう、
くれぐれもこの消費税の経理方法には
注意したいものです。
■というわけで今日は、
インボイスを考えるにあたっての、消費税の
経理方法についてのお話をしてまいりました。
こういった点は、相当注意を払っていないと、
また、それなりの専門知識を持ち合わせて
いないと、
誤った申告をしてしまうことに
繋がりかねませんので、
特にインボイスが絡んでいる初年度
においては、こういった点を念頭に置き、
誤りのない経理と申告を
心掛けたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・インボイスが発効した最初の決算については、
その消費税の経理処理に十分注意をする
必要があるというところ。
・具体的には、インボイスにより初めて
課税事業者となった場合は、
『税込経理』により経理をして、
インボイスが発効する前とその後の
経理処理を明確にすべきであるもの
と心得ておくべし。
・そのような経理方法により、
当期の経理に絡む消費税については、
未払計上することにより租税公課として
経費にすることが可能となる。
・上述したように、
特にインボイスが発効した年度最初の
決算については、複雑な状況把握が必要
となるため、
ある程度の消費税の知識を前提として持ち、
誤りのない消費税の経理と申告を心掛けたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。