2024年8月24日重視したい【損益計算書の表示】
今日は長女の誕生日。
子どもたちの誕生日を迎えるたび、
こんなに成長したのか・・と、
何とも言えない感慨深さがあるものです。
私自身も一人の人間として、
しっかり前を向いて成長しないとな、
と思わされるところですね。
さて、本題です。
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■私が税務相談に乗らせていただく中で、
経営に関する相談に乗らせていただく
ということも少なからずある状況です。
と言っても、経営は税務と密接不離の
関係にあるとも言えますので、
税務の延長線上で経営の相談に乗らせて
いただくことも少なくない状況です。
そんな中、税務…というよりは会計や
財務に関することなのですが、
それに伴う経営に関することとして、
財務上の『数字を見える化する』ということも
重視している状況です。
■その中で最も大きなものは、
【売上原価と販売費及び一般管理費を明確に
区分すること】
なんですね。
売上原価とは、売上高の増減に伴って
その支出も増減するという性質のものであり、
それに対し販売費及び一般管理費は、
売上の増減によらず、その支出が増減
していくような経費となります。
■そのようなことから考えると、
基本的に販売費及び一般管理費は売上に
左右されない固定的な経費であり、
その一方で売上原価に関しては売上の増減に
伴って増減するものですので、
両者は、その性質の違いから明確に分離
しておく必要があると言えるでしょう。
■よく見受けられるが、
売上原価の性質であるにもかかわらず、
その表示上は販売費及び一般管理費に
なっているということなんですね。
よくあるものとして、売上高と共に生じる
決済手数料やシステム利用料などがあります。
■上述したものは基本的な考えとしては、
販売費及び一般管理費なのですが、
場合によっては売上高の増減に伴い増減する
性質ということが強いわけですので
売上原価にした方が、売上高から売上原価を
差し引いて計算される売上総利益に対し、
販売費及び一般管理費の数字の動きが
一定になり、大変表示が見やすくなる
というところなんですね。
■そのような『数字の見える化』をする
ことにより、
経営の分析がしやすくなりますので、
こういった点はかなり重要である
と言えるでしょう。
こういった数字の前提が揃って初めて
前期比較などの経営の分析ができますので、
もし会計の表示で曖昧になっていること
があったとしたら、こういった点を重視して
明確な数字の表示を心掛けるように
してみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・税務に関しては、
最終的な利益が明示されればそれで
税務署への申告上は問題ないわけであるが、
財務に関しては一定の規則性をもって
明確に区分して経理をすることが
重要であると言える。
・そういった区分をすることにより、
一定の規則性をもっての毎期の比較が
できるため、経営分析がしやすくなるもの
と心得ておくべし。
・どうしても税務の面のみに
とらわれてしまいがちであるが
こういったことを念頭に置いて
経営に関して有用な判断をすべく、
経営的な数値をその都度に的確に把握して、
経営者としての明確な判断をすること
を目指したいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。