2024年8月30日必ず念頭に置きたい【助成金・補助金】の考え方
月末ということもあり、様々な業務が
立て込んできています。
台風の影響で、思うように業務ができていない
という方も少なくないように思いますが、
とにかく備えを万全にして、
今日を乗り越えたいものですね。
さて、本題です。
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■経営においての資金繰りを
考えるにあたり、
収入が増えるものとしては、売上のほか、
外部からのお金の入金が考えられます。
売上は当然のことながら、その会社の事業に
伴う収益になるのですが、
その他にも資金調達(金融機関からの融資)
であったり、場合によっては、
雇用関係の助成金や、その他の補助金
が入ってくることもあるかもしれません。
そこで今日は主に、助成金や補助金について
のお話をしていきたいと思います。
■まず収入を増やすルートとしては
上述したように
売上高と補助金や助成金の収入が
上がってくるのですが、
売上に関しては、当然売上高が増えるのに
伴い、経費も増えることから、
売上=利益とならないのが一般的でしょう。
その一方で、助成金や補助金に関しては、
基本的にその助成金や補助金が
増えたとしても、
(一般的には)経費は増えないため、
助成金や補助金の収入額の分、
(ここにかかる税負担を無視して考えると)
そのままお金が増える
ということになります。
■とはいえ、助成金や補助金に関して、
助成金については、
人件費の増減が関係するかもしれませんし、
補助金については、場合によっては
固定資産の購入や広告宣伝費が上がって
初めて、
そのような補助金をもらえるということに
なるかもしれません。
■しかしながら、それについては、
会社経営に必要な支出があったその先に、
上述したような助成金や補助金が
もらえるとしたら、
結果として、助成金や補助金が増えたから
経費や支出が増えるという性質
のものではなく、
あくまでも、本来的な支出があった先に
助成金や補助金が二番手的に入った
ことにより、
本来もらえなかったお金がもらえた
というになるわけですので、
その収入がそのまま利益に繋がると
考えて良さそうです。
(表現が難しいところではありますが…)
■上述したことについては、
まず経営に必要な設備投資や何かしらの
経費の支出があり、
その先に助成金や補助金が見えている
という順序なんですね。
換言すれば、
【企業としての活動の延長線上に、
たまたま助成金や補助金があった】
ということになります。
■逆に、助成金や補助金が見えたからといって、
それをあてにして設備投資や何かしらの
支出をすることは、かなり注意すべきです。
というのも、先ほどと順序が異なっていて、
「助成金や補助金がもらえるんだったら、
せっかくなので設備投資や経費の支出を
しよう」
という思考に入ってしまっている
わけですので、
そういったケースについては、
【本来的には必要のない設備投資や
経費の支出をしてしまっている】
ということにはならないでしょうか。
■そのようなことになってしまえば
当然のことながら本末転倒であり、
基本的に助成金や補助金については、
支出を上回る収入は通常ないわけですので、
たとえ収入が入ったとしても、それを
上回る支出になってしまい、
しかも、その支出が本来的にはどうしても
必要とは言えないものとなっていた
としたら、それは
【経営にとっての血液とも言える現金を
率先して流出させてしまっている】
ということにはなるわけです。
■このように、
助成金や補助金ありきで設備投資や支出を
するという考えは、
極めて危険であると言えるでしょう。
大切なのは、企業活動として、どのような
支出を重視すべきかということであり、
その先にたまたま助成金や補助金がある
という順序で考えることですので、
そういった点には十分に注意して、
助成金や補助金の言わば落とし穴に
入ってしまわないよう、
経営判断の際は、十分注意していきたい
ものですね。
ちなみに、助成金や補助金については、
定期的にこちらのサイトをチェックして
いただくと良いかと思います。
<J-Net21経営課題を解決する羅針盤>
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html
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《本日の微粒子企業の心構え》
・助成金や補助金については、
当然それに伴う支出があるものである。
・本来的に経営に必要な支出が
あったその先に
たまたま助成金や補助金があったとしたら
良いのであるが、
これが逆転して、助成金や補助金ありきで
本来的に必要とは言えない支出をして
しまってはいないだろうか。
・なんとなく、
「もらえるものはラッキー!」
という思考で判断をしてしまいがち
なものであるが、
それは本質的に本当にラッキーに
なっているかどうかということは、
経営者の経営判断として重々理解して
おきたいところ。
・助成金や補助金に関しては、
上述したような言わば罠にハマって
しまわないよう十分に注意をして、
真の経営判断を心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。