2024年9月29日【個人事業の儲け】の把握の仕方を考えてみる
9月も明日で終わりということで、
今日は経営の見直しと、仕事部屋の整理に
力を入れる日になりそうです。
妻と娘たちはダンスの練習に明け暮れる
とのことなので、
今日はそんな動きで集中して取り組んで
いきたいと思います!
さて、本題です。
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■9月も終わりに近づいており、
個人事業主の方については
第3四半期が終わるというところで、
いよいよ残すところあと3ヶ月という
ところまできています。
そんな中、個人事業主の方については、
これから次第に、最終的な確定申告に
向けての決算対策をしていくことに
なるかと思いますが、
個人事業主の方については、
生活費と事業の利益とのバランスを
見たところで、
本当に儲かっているのかどうかわからない
ということが少なからずあるのでは
ないでしょうか。
■その内容を紐解いていった際、
まず通帳やクレジットカード、
現金などにおいて、
事業とプライベートが混在している状況が
見て取れるということが少なくない
状況です。
当然のことながら、個人にはプライベート
の面と個人事業主という両面があり、
これを的確に区分けして経理をして
いかないことには、
どうしてもプライベートが混在した
会計帳簿になってしまうところで、
そのような状況になってしまうと、
本来の利益の状況や現金の残り具合が
見えなくなってしまうわけです。
■そのようなことにならないために、
まず上述したように、現金の財布を
事業用として準備し、
また、普通預金やクレジットカード
についても、プライベート分と事業用を
明確に区分けするということ
が大切になってきます。
しかしながら、個人事業主で厄介なのが、
生活費をその事業用の利益の残りから
抜いていく必要があるということ
なんですよね。
■どうしても個人事業主は自分に対する
給料という概念がないことから、
その利益から生活費を抜いていくという
ことはある意味当然のことである
と言えます。
そしてその生活費の出金については、
事業主貸という勘定科目で処理するため、
これが経費としては表れないため、
どうしてもこのあたりの状況が見えない
ということになるわけです。
■そんな中、
私が場合によってお勧めするのが、
個人事業主の場合であっても、
経費の項目として、
「事業主給与」などという科目を
設定することなんですね。
当然、税務的にはそういった事業主に
対する給与に関しては経費として
認められないわけですが、
申告前の会計帳簿においては、
そういった項目を計上しても何ら
支障はないということになります。
■当然、確定申告の段階では、
その事業主給与という科目を
逆仕訳などで取り消す必要はあるのですが、
少なくとも、期中の動きについては、
この「事業主給与」という科目を設定
することにより、
事業の利益から、事業主に対する給与が
マイナスして表示されるため、
本来的に残った利益が見えやすくなる
というメリットが考えられるわけです。
こういった仕方ではなく、事業主貸の
補助科目としてこういった
「生活費」や「事業主給与」などという
項目を設定して管理することもまた
有用かもしれません。
■その上で大切なのは、
こういったプライベートの支出は
毎月定期のタイミングで定額を引き出して
いくということであり、
この基本スタンスを大切にしていれば、
毎月突発的に生活費を下ろすなどという
ことはなく、
各月の利益に応じて、その生活費の
支出具合が見えるというものです。
■こういったことをすることにより、
会計上の損益と、事業用の現金の残高が
基本的には合ってくることになりますので、
より経営の状況が見えやすくなることが
想定されます。
■当然、売掛金や買掛金など
現金が動かない項目が存在すれば
その分現金はズレてくるわけですが、
基本的な線として、そのようなことを
検討することにより、
ある程度は損益やお金のズレはカバーできる
のかなという感覚です。
■というわけで、今回は、
個人事業主の事業の利益と生活費の
把握の仕方、そして、
損益やお金に関してのズレを極力少なくする
方法について見てまいりました。
せっかく会計ソフトを使っている
わけですので、
こういった経営の見える化を徹底して、
経営にとって本来的に良い数字を
表すことを心掛けたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・事業主については、
プライベートの面と個人事業主の面の
両面が存在するというところ。
・そして個人事業主は自分に対する
給与という概念がないため、
この概念を適切に数字で表すことが
重要であるものと考えられる。
・その中での対策として、
事業主給与などという科目を臨時的に
設定し、これを経費処理することにより、
実際の現金の動きと、損益の動きを
近づけることも考えて良いかな
というところ。
・会計ソフトを利用している以上は、
こういった点も重視して、
状況に応じて柔軟な対応をすることにより、
その損益や現金の見える化をすることを
心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。