2024年12月6日意外と多い【売上の計上漏れ】について
今日は面談が5つあり、ほぼ終日面談の日
となりました。
脳が回っていない感じがあるので、
この後は少し早めに休もうと思います(汗)。
さて、本題です。
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■先日の記事の中で、
経費の中でも費用については、
未払計上することにより、現金を使わない
節税が可能となるという旨をお話しさせて
いただきました。
<2024年12月4日節税の王道:
【費用の未払計上】について>
https://muratax.com/2024/12/04/8429/
今日も最終的な決算にあたって注意
すべき点ということで、
お話をしてみたいと思います。
■上述したことについては、
費用の未払計上ということで
経費が増える方のお話ではあった
のですが、
逆に売上が増える方も場合によっては
注意しておかなければなりません。
■どういったケースかと言えば、この費用の
未払計上と逆のことになるのですが、
12月決算や個人事業主の場合で、
12月に商品の納品やサービスの提供が
完了しているものの、
実際のその料金の入金は翌年1月以降
になるというようなケースなんですね。
■要は、
サービスの提供や商品の納品が完了した
タイミングで売上を計上すべきなのですが、
実際は入金がされていないため、
売上高としても計上を失念してしまう
ということになるわけです。
正確には、売掛金として売上高を
計上しないといけないところで、
仕訳としては
【売掛金× ×/売上高× ×】
という処理をすることになります。
案外この売掛金の計上は見落としがち
ですので、
特に期中に入金があったタイミングで
売上計上しているケースにおいては
十分に注意するようにしましょう。
■またこの売掛金の論点としてもう一点
注意が必要なのが、
例えば15日締めの請求先があった際、
12月15日締めまでの請求書は売掛金
として計上されているかと思います。
それに続いて、
12月16日から31日までの取引についても
12月分の売上として売上高に計上
しなければなりません。
この12月16日から31日までの期間も
売掛金と売上高で会計処理をする
必要がありますので、
十分注意しておくようにしましょう。
■また、売上に対して、
商品の販売などを行っている際の
在庫の計上も忘れないようにしましょう。
売上と仕入については、個別的に対応
している必要があり、
この個別に対応させるための手段として
在庫をカウントして、
『期末商品棚卸高』として、
間接的に仕入高をマイナスして、
売上高と対応させる処理が
必要となります。
この在庫の計上を漏らしている
ということも案外あり得ますので、
売掛金の計上とともにこういった点も
意識して最終的な処理をするように
したいものです。
■上述してきたように、
決算に際しては様々な点において、
売上にせよ経費にせよ注意点が
ありますので、
そのような点を念頭に置き、
決して誤ることのないような
会計処理をし、
申告と納税も誤ることのないように
心掛けたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・最終的な決算の際は、
経費の計上とともに売上の計上にも
漏れがないように注意したいところ。
・売上については、入金がされていなくても、
決算月までに納品が完了していたり、
サービスの提供が完了をしていれば
売上高として認識する必要があるため
要注意である。
・また商品の在庫についても、
売れていないものは在庫としてカウント
する必要があり、期末商品棚卸高として
仕入高から経費を間接的にマイナスする
処理が必要となる。
・決算に際しては、そのような特殊な考え
があるため、
最終処理のタイミングではくれぐれも
そのようなことに注意をして、
決して誤ることのないような会計処理と
納税を心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。