2025年4月14日物販における【原価】の考え方
今日から旅行に出かけいますが、 今日だけで27000歩… 足が棒とはまさにこのことで、 足に豆ができてしまいました… 明日の歩きがすごく心配です笑。 さて、そんな疲れを吹き飛ばすが如く、 本日の本題です。 ================== ■売上原価について 先日の記事では、原価の中でもとりわけ 製造業や建設業の外注費について 見てまいりました。 今回は物品販売においての原価について 見ていくことにいたします。 ■物販業の事例 過去の記事で「売上と売上原価」の関係に ついてお話ししています。 <2024年5月19日経営分析に当たり、 【経費の配分】も忘れずに> https://muratax.com/2024/05/19/7754/ 物販における原価と言えば、 パッと思いつくのは『仕入』かなという ところでしょう。 ただ、楽天やAmazonなどの通販サイト などで出店している際、その通販サイト に対する手数料が原価に含まれます。 ■通販サイトの経費処理 通販サイトの手数料は売上高に連動 するため、売上と個別的に紐づくという ことで、 『売上原価』として処理することを お勧めします。 そのことにより、売上総利益(粗利)を 正確に把握することができます。■販売費と原価の違い 手数料を「販売費及び一般管理費」として 処理すると、売上に対応する「原価」から 外れてしまいます。 これでは経費が月ごとに大きく増減し、 適切な数値が把握できにくいことに。 ■利益と経理の一致 利益計算には、内部的なツールと 会計の利益を一致させることが大切です。 これにより、事業全体の利益を正確に 把握できます。 ■税務申告と経営分析 そのような内部的な経理処理は、 税務署への申告・納税には影響 ありませんが、 経営分析の上で「売上原価」と 「販管費」を把握する上では重要です。 そういった意味において、 正確な経理処理とその分析をする ことを強くお勧めします。 ■仕入の前倒しについて 「税金が出そうだから、今年中に 仕入を前倒しで実施しよう」という方へ。 実は、この「仕入の前倒し」は 一切節税になりません。 ■経費の計上方法 まず、「経費には3種類ある」ということ を覚えておきましょう。 ・原価(仕入) ・費用 ・損失 の3種類です。 そのなかで今回は【原価】について 取り上げているわけですね。 ■原価(仕入) 小売業では「仕入」や上述した、 売上に紐づく「手数料」が原価に あたります。 ■原価の性質 原価は「売上と直接対応する」もの であるため、 売上に対応していない仕入は 経費として認められません。 ■売上と仕入の対応 仮に15個仕入れて10個が売れた場合、 経費として計上できるのは 『売れた10個分のみ』です。 残りの5個は「在庫」として扱われます。 ■棚卸と在庫 会計では、仕入として15個分が いったん経費として記録されますが、 決算時には「棚卸」を行い、 余った5個を仕入から除外し、 「商品」として資産計上します。 ■粗利益の確認 もし仕入を過剰に計上していると、 粗利益(売上−仕入)がマイナスに なることもあります。 これは税務調査で目につきやすく、 指摘を受けるポイントでもあります。 ■原価(仕入)の確認 原価は売上に直接関係するもので、 他の費用とは性質が異なります。 適切に原価を計上して、 正確な利益を把握しましょう。 ================== 《本日の微粒子企業の心構え》 ・経費には「原価」「費用」「損失」 があり、 原価は売上と直接対応しているもの である。 ・「仕入」の扱いは重要であり、 売上に対応していない仕入は 経費として認められない。 ・原価の計上に誤りがあると、 粗利益がマイナスとなり、 税務調査で指摘される可能性がある。 ・正確な利益を把握するために、 売上と原価を適切に対応させ、 誤った計上を避けるべきである。 -------------------------------------- 今日も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。



■販売費と原価の違い
手数料を「販売費及び一般管理費」として
処理すると、売上に対応する「原価」から
外れてしまいます。
これでは経費が月ごとに大きく増減し、
適切な数値が把握できにくいことに。
■利益と経理の一致
利益計算には、内部的なツールと
会計の利益を一致させることが大切です。
これにより、事業全体の利益を正確に
把握できます。
■税務申告と経営分析
そのような内部的な経理処理は、
税務署への申告・納税には影響
ありませんが、
経営分析の上で「売上原価」と
「販管費」を把握する上では重要です。
そういった意味において、
正確な経理処理とその分析をする
ことを強くお勧めします。
■仕入の前倒しについて
「税金が出そうだから、今年中に
仕入を前倒しで実施しよう」という方へ。
実は、この「仕入の前倒し」は
一切節税になりません。
■経費の計上方法
まず、「経費には3種類ある」ということ
を覚えておきましょう。
・原価(仕入)
・費用
・損失
の3種類です。
そのなかで今回は【原価】について
取り上げているわけですね。
■原価(仕入)
小売業では「仕入」や上述した、
売上に紐づく「手数料」が原価に
あたります。
■原価の性質
原価は「売上と直接対応する」もの
であるため、
売上に対応していない仕入は
経費として認められません。
■売上と仕入の対応
仮に15個仕入れて10個が売れた場合、
経費として計上できるのは
『売れた10個分のみ』です。
残りの5個は「在庫」として扱われます。
■棚卸と在庫
会計では、仕入として15個分が
いったん経費として記録されますが、
決算時には「棚卸」を行い、
余った5個を仕入から除外し、
「商品」として資産計上します。
■粗利益の確認
もし仕入を過剰に計上していると、
粗利益(売上−仕入)がマイナスに
なることもあります。
これは税務調査で目につきやすく、
指摘を受けるポイントでもあります。
■原価(仕入)の確認
原価は売上に直接関係するもので、
他の費用とは性質が異なります。
適切に原価を計上して、
正確な利益を把握しましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経費には「原価」「費用」「損失」
があり、
原価は売上と直接対応しているもの
である。
・「仕入」の扱いは重要であり、
売上に対応していない仕入は
経費として認められない。
・原価の計上に誤りがあると、
粗利益がマイナスとなり、
税務調査で指摘される可能性がある。
・正確な利益を把握するために、
売上と原価を適切に対応させ、
誤った計上を避けるべきである。
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今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。



