2025年7月4日税理士試験の厳しさから考える【在るべき仕事】
今日は、5月決算法人の申告と、 源泉所得税関連の業務をひたすらに。 今日は次女の誕生日でもあるため、 なるべく早く仕事を切り上げて、 お祝いをしたいと思います。 こういった家族との時間も大切なので、 上手にバランスを取りながら 進めていきたいものです。 さて、本日の本題です。 ================== ■数日前から7月に入っていますが、 この7月という月は、 どうしても緊張感が出る月です。 この緊張感がどこから来るかといえば、 仕事ではなく、税理士試験のこと なんですね。 ■私自身、税理士試験は14年間 受け続けて、 ようやく合格したという経緯があり、 この14年の歳月はなかなか 記憶から消し去ることができず笑、 試験直前のこの時期になると、 その税理士試験の記憶が蘇ります。 ちなみに税理士試験は、 例年お盆前あたりに開催されます。 私が受験していた頃はお盆明け でしたが、最近はお盆前が 多い印象ですね。 そうなると、試験まであと1ヶ月。 相当な緊張感を持って勉強を続ける のが、この7月というわけです。 ■税理士試験について簡単に お話しすると、 大学院による科目免除などの 特別な制度を除けば、 全部で5科目の合格が必要です。 そのうち、簿記論と財務諸表論の 2科目の会計科目合格が必須。 その他3科目は税法科目で、 法人税法か所得税法の どちらかが必須で、 残りの2科目は選択制で、 消費税法や相続税法、固定資産税、 住民税などから選びます。 これらすべての科目の合格率は おおよそ10%前後で、 その一つひとつが相当な難関 なんですね。 <税理士試験-国税庁HPより> ■さらに特徴的なのが、 「傾斜配分方式」という採点方式。 たとえ難しい問題が解けても、 みんなが解けている簡単な問題を 落としていると不合格になる というのが、 この傾斜配分方式のコワイところ… だからこそ、みんなが解ける問題を 俊敏に正確にこなす必要がある わけです。 ■この俊敏性が求められる点でも 税理士試験は特徴的で、 試験時間は2時間にもかかわらず、 出題量は2.5時間から3時間相当の ことも少なくありません。 瞬時に「どの問題を解くべきか」 を判断し、効率よく取り組む 必要があります。■この感覚、実は私たちが 普段直面している実務にも 通ずるところがあるんですね。 まさに今申告している源泉所得税の 納期の特例や、確定申告の繁忙期など、 時間との戦いは、実務上よくあるもの。 もちろん税理士としては、 完璧な仕事を目指すべきですが、 俊敏に進めることも非常に重要です。 ■また、税理士試験においては、 制限時間内に間に合わなければ、 趣旨を要約して試験官に伝える という工夫も必要となります。 これも実務に通じる話で、 お客様の置かれた状況に応じて、 瞬時に最適な判断をし、 わかりやすく伝える力が 求められることに。 ■税理士試験で「試験官の気持ち」 に立って答案を作るように、 実務では「お客様の立場に立って」 考えて、 在るべきサービスを提供することが、 税理士の役割だと感じます。 <2023年1月27日【お客様の立場に立つ】
という経営の本質とは> https://muratax.com/2023/01/27/6101/ ■この7月、税理士試験のことを 思い出すことで、初心に返り、 今の仕事の在り方を見直し、 本来的な税理士の役割を追求したい ものです。 (税理士試験を思い出すと、今でも 吐きそうな緊張感に襲われます…笑) ================== 《本日の微粒子企業の心構え》 ・税理士試験は俊敏性と柔軟性が求められ、 実務にも通じる学びが詰まっている。 ・すべての商売において、 お客様の立場に立ち、 最適な商品やサービスを提供する 姿勢を常に意識したいところ。 ・初心に返る7月、軌道修正を恐れず、 真の税理士としての仕事を今一度思索し、 在るべきサービスの提供を 目指したいものである。 --------------- 今日も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。