2025年12月15日【クレカと電子マネー】の経費計上タイミング
今日は月曜日ですね。
いよいよ12月も残りわずかとなり、後半戦に入ってきました。
年末の慌ただしい時期に向けて、それぞれ健康管理を大切にしながら、仕事に取り組んでいきたいところですね。
さて、本日の本題です。
経費は「いつ」計上されるのかを整理する
今日は、いわゆる「経費の考え方」についてお話ししていきたいと思います。
その中でも、「どのタイミングで経費として計上されるのか」、という点にフォーカスして見ていきます。
まず大前提として、経費は「原価」「費用」「損失」の三つに分類されるということを押さえておきましょう。
原価とは、売上高に直接対応する経費のことです。
仕入高や外注費などが、代表的なものとして挙げられますね。
一方、損失については、文字どおり損失が発生したという事実によって経費化される項目です。
固定資産を売却した際の売却損や、為替の変動によって生じた為替差損、
また現金の実際残高が帳簿残高より少ない場合に使われる雑損失などがこれに該当します。
↓参考記事↓
<2024年4月21日決算予測や納税予測で注意したい【原価の話】>
https://muratax.com/2024/04/21/7660/
<2021年7月8日経費の三大要素・・・【損失】について>
https://everydayrunchange.hatenablog.com/entry/2021/07/08/213533
費用は「納品・サービス提供完了」で経費になる
そして、原価と損失以外のものが「費用」となります。
この費用については、
【納品やサービス提供が完了したタイミングで経費になる】
という点が重要です。
つまり、支払いが済んでいたとしても、
納品やサービス提供が完了していないものについては、
まだ費用として経費計上できないということになります。
クレジットカードは「決済日」と「完了日」で判断
この点で混同しやすいのが、クレジットカードや電子マネーの扱いです。
クレジットカードについては、
決済日と引き落とし日が異なりますが、
経費計上の基準となるのは引き落とし日ではありません。
あくまでも「決済日」が経費計上のタイミングとなり、
なおかつその時点で納品やサービス提供が完了しているかどうかがポイントになります。
したがって、クレジットカードで支払った場合でも、
利用日ベースで考え、かつ納品やサービス提供が完了していなければ経費計上はできず、
その納品やサービス提供完了日をもって経費計上することになります。
電子マネーはチャージ時ではなく「利用時」に経費計上
次に電子マネーについてです。
電子マネーは、現金をチャージし、そのチャージ残高から電車代などを支払っていく仕組みですが、
チャージした時点では単にお金を預けているだけにすぎません。
そのため、チャージ時点で経費計上することはできないことに。
電子マネーについても、実際に利用して決済し、
納品やサービス提供が完了したタイミングで費用として経費計上することになります。
電子マネーは主に交通費で使われることが多いかと思いますので、
マネーフォワードなどのクラウド会計とSUGOCAやICOCAなどを連携させ、
利用日ベースで自動計上するのがスムーズな方法でしょう。
「お金が出た日」ではなく「完了した日」を意識する
経費計上というと、現金が手元からなくなったタイミングで経費になると考えてしまいがちです。
しかし原則は、あくまでも「納品やサービス提供が完了したタイミング」です。

そのようなことから、
①決済日
②納品・サービス提供完了日
の二段階を意識して、誤りのない費用の経費計上を心がけたいところです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経費には、原価・費用・損失の三種類があることを理解しておくべし。
・費用は、納品やサービス提供が完了したタイミングで経費計上される。
・クレジットカードや電子マネーは、引き落とし日ではなく、決済日かつ納品・サービス提供完了日を基準に経費計上するものと心得ておくべし。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。






