2018年3月4日個人事業者の青色決算書・収支内訳書の経費の内容を見ていく①
「どこに入れたらいいんかわからん・・・」
確定申告前、約十日ほど・・・
確定申告書を作ろうとするものの、
青色決算書や収支内訳書の経費の項目を見て、
ゾッとしてしまうことも多いですよね。
こんにちは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
ということで、今回と次回で結構ご質問の多い、
【経費の内容】
について見ていくことにします。
1.青色決算書の経費の項目
確定申告をしようとする際、
まずは会計ソフトの入力からスタートすることでしょう。
スタートしようとするものの、
経費の種類の多さに驚愕・・・
なんてことはないでしょうか?
税務署の青色決算書はこのようなもの
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki01/shinkokusho/pdf/h28/10.pdf
左下半分あたりから始まる【経費】。
租税公課から始まって、雑費まで。
・・・ここに書いてあるだけで18種類・・・
18でときめくのは青春18きっぷ位でしょう。
・・・吐きそうですね(油汗)
2.経費の内容
では、具体的に経費の内容について見てきます。
科目の内容を見ると推測が付きそうなものの、
もしかすると見逃しているものもあるかもしれませんので、
ここはじっくり凝視してみてくださいね。
見逃していたものを経費にすることが、
結果として節税に繋がったりします。
① 租税公課
収入印紙・自動車税・自動車取得税・
重量税・固定資産税・個人事業税
② 荷造運賃
郵便局や配達業者に払う送料。
・・・ちなみに私はこの科目は使わず、
全て通信費にしています。
金額が月1万円にも満たなければ、
通信費にまとめてOKです。
③ 水道光熱費
電気・ガス・水道・灯油
④ 旅費交通費
電車・飛行機・バス・フェリー・高速代(ETCも)・駐車料
・(事務所が自宅と別なら)通勤費
⑤ 通信費
・携帯電話・固定電話・インターネット
・Wi-Fi・切手・ハガキ
・(上記で【荷造運賃】にしなかった)送料
⑥ 広告宣伝費
・広告・求人・看板・年賀状・名刺
・ホームページ関連費
⑦ 接待交際費
・飲食・贈答・交流会参加
・取引先に対する慶弔費・ゴルフ
⑧ 損害保険料
・自動車保険・事務所の火災保険や
地震保険(自宅はNG)
※生命保険は基本的にNGで、
決算書とは別の【生命保険料控除】で
控除されます。
⑨ 修繕費
・諸々の修理代
経費の内容について、項目の半分程度を見てきました。
次回はこの続きを見ていくことにします。
ある経営者とのお話。
「一緒に働いてる妻に贈り物を買ったんだけど、これって経費になるよね~?」
とのこと。
当然のことながら、妻に対する贈答など経費になりっこないわけですが、
「もし経費になるとしたら福利厚生費でしょうけど、それはさすがに難しいですねー」
と私。
「いやいや、接待交際費でしょ。」
と当然のように突き返してきたこの経営者のお方。
妻を家族とみるか、仕事のために気をつかっておいた方がいい人と見るか・・・
視点は人それぞれですね( ゚Д゚)