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トップページ ブログ > 税務について > 海外投資の税務判断〜それは元本ですか、利息ですか?〜

2018年4月19日海外投資の税務判断〜それは元本ですか、利息ですか?〜

「これは元本の引き出しなのでしょうか?」


最近、結構多くの海外投資のお話を耳にします。

私自身も海外投資はやっているのですが、

商品によっては、商品の内容そのものが曖昧であり、税務の判断が極めて難しいことも多くあります。

 

こんばんは。

福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、

税理士の村田佑樹です。

(旧ブログはこちら

 

1.海外投資の税務判断

 

日本の商品の多くは、たとえば60歳満了であり、

自分の積み立てたお金を引き出すことができるのは60歳以降であったりするものではありますが、

海外投資の場合、中途で引き出し可能というものが多くあります。

 

日本の商品であれば、当然のことながら日本の税法に基づいての商品なので、

ある程度その税法の縛りを考慮して、引き出したりする場合は、

投資会社が税務的な処理の判断と案内をしてくれます。

 

ただ、海外投資の場合となると、当然日本の商品ではないため、その辺の税務面の考慮は一切してもらえません。

2.中途で引き出す場合の税務判断

 

上記にも述べたように、

海外投資は契約期間の中途…それも割と初期の段階で、利回りのついたお金を出すことができます。

問題なのは、その引き出したお金が、税務的にどう捉えられるか

ということなのです。

 

実は、この手の問い合わせはかなり多く、

結論から申し上げると、「契約内容を確認してください」ということになります。

 

3.それが「元本の引き出しである」という根拠をしっかり!

 

自らが税務申告をする場合、

引き出した金額を【元本の払い戻し】と捉えると、

自分の預け入れてお金が戻ってくるだけなので、当然のことながら申告不要です。

 

しかしながら、その引き出した部分が元本ではなく利回りのついた部分だとしたら、

これは儲けなので所得つまり利益となり、税務申告が必要となるわけです。

申告する側としては、なるべく税金抑えたいですので、

どうにか元本の引き出しという処理をしたいところですよね。

 

そのためには、

「この引き出した部分は元本なのですよ」

という証明ができていること。

これができれば、怖いものはありません。

 

仮に、積み立てている金額が1千万円あったとして、中途で700万円を引き出したとしましょう。

この際に、「これ以降においては【残りの元本】300万円に対して運用益がついてきますよ」

などという取り扱いとなっている契約であれば、

引き出しの700万円は、元本であるということができるでしょう。

 

なぜなら、

契約において「残りの元本300万円に対し・・・」ということを明確にしてくれている

からです。

 

おそらく、国も違えば契約の内容も違い、国が同じであっても、商品によってやはり契約の内容は様々。

 

まずは自分自身の加入している契約が、どういった内容であるのか?

ということをしっかり頭に入れておきたいものです。

 

逆に言うと、そういうこと自体が曖昧な商品というのは…正直怖いなというところもあります。

 

そして、これを我々税理士に相談されたとしても、

契約書面が全て英語だったり…そんな状況だとどうしても判断が難しいわけです(汗)

 

ただでさえ、あやしい話が多い海外投資。

しっかり慎重に判断して契約自体をすることを検討してくださいね。

税務の判断は、その次の話になると思います。

 

 


判断の誤りというものは、本当に怖いものです。

我が子の描いた絵が、お父さんであるのかお母さんであるのか…

その判断を誤ると、子どもは正直なので、すぐ機嫌を損ねてしまいます。

 

どんなことでもくれぐれも慎重に、判断していきたいところですね(汗)

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