2018年7月15日無借金経営って本当にいいの?
「たまってる借入金を返済したいんだけど・・・」
順調にいっている会社ほど、借金の存在は煙たく感じるもの。
借金は返してしまった方がいいでしょうか?
というこの問いは、結構いただくもの。
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
1.お金がないとビジネスはできない
借金は悪でしょうか?
悪と考えるとすれば、それはなぜでしょう?
理由の一つとしては、借入金についてくる【利息】でしょうか。
借入をすると、利息が付いてくる。
ただ、逆に言うと、利息を払えば他人のお金を使わせてもらうことができる・・・
経営には、お金が必要。
この利息を必要経費ととらえることができるか、という視点で考え方が変わってきます。
年間1-3%の利息を払えば、お金が(期間限定ではありますが)自由に使える・・・
そう考えると、借金は結構ありがたいものです。
2.晴れた日だからこそ、傘を借りるべし
晴れた日には傘を貸すが、雨の日には傘をたたむ。
このお話、よく耳にしますよね。
そう、融資をしてくれる【金融機関】のスタンスを的確にとらえたものです。
結局のところ、経営状況が悪い(天気でいうと【雨】)と、お金(傘)を貸してくれず、
経営状況が良い(【晴れ】)であれば、お金(傘)を差しだそうとするのが金融機関・・・ということなのです。
これは、金融機関もビジネスとして考えると、リスクを冒してまでお金は貸したくないものですし、
安全な相手にほどお金を貸して利息という【売上】を上げたいものなのです。
そういうことから考えると、良い状況だからこそ、借金は積極的にすべきとも言えます。
もし、将来的に悪い状況に転じるとしたならば、良い今のタイミングで借りておくべき。
そうすると、悪い状況になった際に、この借りているお金が命を救ってくれるということが往々にしてあります。
そして、借入をすることにより、金融機関との関係を作ることができるというのもまた事実。
一見客より常連客の方が、当然のことながら信頼度は高まります。
そのような状況から、借金はある意味、積極的にすべし!
と言えるでしょう。