2018年10月7日現金は合わせるべき?
「どんぶり勘定なんです。」
よく、最初のご相談で耳にする言葉。
なかなか、事業のお金とプライベートのお金を管理していくことは難しいですよね。
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
1.現金は合わせずとも逃げ道がある
というと、語弊があるかもしれないのですが、事実でもあります。
あなたは、現金の残高を合わせているでしょうか?
人によっては、
「当然、合わせている。何言ってるの?」
という方もいらっしゃるでしょうし、
「現金なんて、合わせられるはずがない!」
という方もいらっしゃるでしょう。
その方の性格にもよるとは思いますが、
仮に現金を合わせていない場合、経理上はどのようにしているのでしょうか?
答えとしては、
個人事業主・・・事業主借または事業主貸という勘定科目(会計の分類のこと)を使う。
法人・・・代表者借入金のような勘定科目を使う。
というところでしょう。
現金を合わせられない場合、
全てをプライベートの財布で賄っている
という考えが、上記の方法なのです。
これだと、現金を合わせなくてよいので簡単ではありますね。
2.本当に現金は合わせなくていいの?
結論として、私は
【現金は合わせるべき】
ということを説きます。
それは、2つの理由からです。
(1)実際の儲けがわかりやすい
さて、【儲け】とはなんでしょうか?
解釈は分かれるのですが、結局のところ、
お金があってナンボ
ではないでしょうか?
仕事をしていても手元からお金が消えていては、それは本末転倒。
経理上の現金を合わせていなければ、
「なぜ、こんなにお金がないのか?」
あるいは、
「なぜ、こんなにお金があるのか?」
ということが起こってきます。
いずれにせよ、
どういった原因で今置かれているお金の状況があるのか?ということがわかっていな状況
ですので、良くはないことですね。
(2)財布のヒモが固くなる
不思議なもので、現金の管理をしていると、
できるだけ現金を減らしたくない!
という気持ちが働くのが人間の性。
これはやってみないとわからないことではありますが、
意外と経費削減効果がありますよ。
自分が経営者である仕事であっても、
自分のお金は自分のお金。
会社のお金は会社のお金。
法人であっても個人事業主であっても、
オレの金はオレの金。
会社の金もオレの金。
というジャイアン的思考は避けたいものですね。