2019年8月22日人材は【人財】と考えよ!
「今置かれている環境に応じて、仕事を決めていきましょう」
長い期間の求人ライフ(?)もひとまずピリオドを打つことができ、
来週から新たなスタッフさんとともに経営がスタートします。
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
1.仕事は恋人?
私自身がよく経営者になって思うのは、今やっている仕事はなんと楽しいことだろう、ということ。
これは、ひとえに自分のやりたいことを仕事にでき、それに打ち込むことができている、ということでしょう。
裏を返すと、勤務時代は好きな仕事ではあるけれども、どうしても自分の思い通りに仕事を進めるということは難しく、
その事務所のカラーに合った動きをしていかなければならないという状況があるため、
多少なりともストレスを抱えていたように思いますね。
好きこそ物の上手なれとはよく言ったものですが、
好きなものこそよく打ち込めるものであり、これは仕事においても同じことと言えるでしょう。
とするならば、経営者の身としてスタッフの方に仕事をしてもらうとしても、
よりスタッフが楽しくやりがいのある仕事をしてもらうために、
そのスタッフのやりたい仕事に取り込んでもらう
ということが、結果として全体的な仕事の効率化につながると思うのです。
ある意味、仕事が恋人と言えるような仕事を、スタッフと相談して任せてあげるべきでしょう。
2.仕事→スタッフから、スタッフ→仕事への転換
往々にして、事業が進むにつれ、その作業量も膨大になるもの。
その膨大になった作業を補填するため、スタッフを慌てて確保する、という状況が多くあります。
このような状況下では、仕事の量が既に決まっていて、そこにスタッフを充てがっていくため、
スタッフの能力によって仕事がさばける量が左右されます。
どうしても仕事を終え切れないスタッフは、残業することになるでしょう。
または残業することが難しい状況だと、他のスタッフにその仕事が振られ、
その他のスタッフが残業するという羽目になってしまうということが、
残念ながらよくありますね。
これが負のスパイラルとして連鎖していき、結果として残業ありきの経営になってしまい、スタッフが離れていってしまうという結末になりかねません。
私がよく言うことなのですが、
世間一般の動きは往々にして、誤っているということが非常に多い。
とするならば、そもそものスタッフの在り方を問い直すというのが一つの方法。
具体的に言うと、仕事が増えたからスタッフを雇用するのではなく、雇用できたスタッフに対して、その能力や、やりたいことに応じた仕事を任せていく、といった動きになると、残業もなくなるわけですし、
何よりスタッフがやりたいことなので、仕事に対して愛情も芽生えてくることでしょう。
私が今回求人をさせていただいて感じたのが、どの業種も圧倒的な売り手市場…
つまり、求人に対して応募がなかなかないような状況になっているな、ということ。
以前のように、会社がスタッフを選ぶのではなく、逆に会社がスタッフから選ばれる立場になっているということが言えるでしょう。
私にとっては、これはすごく嬉しいことで、会社とスタッフとの距離が以前より近づいてきているいうような気がするのです。
「給料をもらっているのだから、言われた通り働け!」
などということが言われることもしばしばですが、
そういう考えだから、スタッフとの間に歪みが生まれ、スタッフが離れていくのではないでしょうか。
自分がスタッフの立場に立って考えたら、百も承知のこと。
経営者たるもの、もっともっと今より高い視点を持って、経営の全体を見渡しながら、
かつ、周りの方々を幸せにできるような経営を目指していきたいものです。
スタッフは、会社にとっての材料ではなく、会社にとっての財産であるべき。
とするならば、
【人材】ではなく、【人財】と表記する方が適切なのかもしれませんね。