2019年9月16日【負けるのが明白な勝負】より、【勝てるかもしれない】勝負に挑むべし
「さすがにマズいよね…」
というのは、妻との会話。
歳を重ねるごとに筋力がなくなり、少しでも動くとブルブルとあざ笑うかのごとくに揺れる贅肉…
このままいくと、高齢になったときにかなり体が危険な状態になることは間違いないでしょう。
こんにちは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
このことについては、毎月通っているストレッチの先生からもお墨付き(汗)。
そこで最近、歩いて通勤することを始めました。
時間にして約1時間。
歩き通勤を始めて一週間が経つのですが、だんだんと体力もついてきたような気がします。
1.努力、努力の積み重ねた結果
そのような環境下で際立って見えるのが、三女の動き。
ひよこさんの真似と称して、しゃがんだ状態で右足左足、そして中腰になり、また右足左足をいとも簡単に踏み出していき、かなりの身体能力を披露してくれます。
この三女の動きから、(三女には失礼極まりなく)相撲のことを思い出したわけですが、
力士の方の動きもかなりすごいですよね。
あんなに大きな体にも関わらず、体が柔軟。
その努力や相当たるものでしょう。
調べたところによると、力士のうち、我々が目にするようなテレビ画面を通じて土俵に上がれる割合としては、1割程度だそうです。
皆さん必死になって稽古励んでいることとは思うのですが、たった1割しかその努力は報われない、ということなのでしょう。
2.現実の距離感を知るべし
さて、このことを経営視点で見てみることにします。
相撲で言うと、そうそうたる稽古を重ねた結果、日の目を見るのが1割程度。
あなたのビジネスにおいてはどうでしょうか。
よくある起業の相談として、今までに自分が取り組んだことのない業界で起業しようとするケースが多々あります。
上記の相撲の例を考えると自明なことなのですが、今そのやろうとしているビジネスは、
諸先輩方が早くから取り組み、やはり並々ならぬ努力をして経営をしている、という事実があるわけですよね。
そのようなかなりの努力をしたにもかかわらず、報われないということは、残念ながら相当数あります。
よくある例として、「ユーチューバーとして起業したい!」などという相談があるのですが、同じようなことを考えている方はゴマンといるわけです。
その中で、今からヨーイドンでスタートするとなると、相撲でいうと入門当初の力士と横綱ほどの差があるのではないでしょうか。
3.希望的観測の怖さ
ただ、「何とかなるだろう!」と思ってしまうものが、起業の怖いところ。
この「何とかなるだろう!」という希望的観測だけを携え、相当な資金をぶっこみ、勝負に挑む。
勝負に挑んだ先が、このような諸先輩方が競合としてひしめいている市場の中。
これでは勝ち目がないというのは想像に難くないですよね。
かなりの努力にもかかわらず報われないというのが、経営としてのいわば常識。
この常識を非常識なものに変えるべく、努力をしていくのが真の経営。
一番怖いのが、上記にも述べた希望的観測。
「こうなっていくはずだ。」
「こうなるに違いない。」
といった、根拠のない憶測のことをこの希望的観測というわけなのですが、
人のことは冷静に見ることができるものの、自分のことになるとこのような楽観的な思考に陥ってしまいがちなのです。
かく言う私ももちろんその一人で、自分自身の主観的な視点というものは本当に怖いもの。
ですので、私自身も常に定点観測を行っており、その視点は私自身ではなく、
第三者…つまり私のメンターにお願いしています。
私自身も、これまで200社以上の経営者の方々と関わらせていただいている中で、
大体の成功するか否かという経営的なニオイ(?)を感じる力がついてきました。
長くなりましたが、あなたのビジネスが、このような希望的観測のもとにスタートしている・・・ということはないでしょうか。
少々辛口になってしまいましたが、もし少しでもその気配を感じられるとしたならば、
今一度しっかりと今後の展開を良い意味で悲観的に考えて、経営の方向性についてしっかりと練り直すことを、強く強くお勧めいたします。