2019年10月25日【経営】とは、即ち、【フルコース】である
【本日の活動】
・起業志望の方の税務相談
・申告書の作成など
・夜は会食
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
■ 今日は、これから起業しようと
準備をされている方の
税務相談に乗らせていただきました。
税務相談ではあるのですが、
よほどの人ではない限り、
独立当初は売上自体が立たないもの。
税理士は、
そのお客様のビジネス上の
利益が上がり、
税金を払う必要が出てきて初めて、
その専門分野において
お客様の役に立つことができる
というもの。
少なからぬ方が、
このような税務相談ということで
お見えになるのですが、
大半の場合、
【将来における】
税金についての知識の提供
ということで終わるものです。
ただ、せっかく相談という形で
お越しいただくわけですので、
少しだけではありますが、
経営に関することにも
触れさせていただきました。
■ 今日のお話を終えた後、
夜は食事会だったのですが、
とても多くの種類の串カツを
堪能させていただきました。
なんとなく、
そのようなお料理のことと
今日のお話のことが
結びついてしまったので、
今日ご相談にお見えになった方の
フォローアップも兼ねて、
記事を綴らせていただきます。
■ 私が今日感じたことが、
【経営とはフルコースである】
ということ。
もう少し補足するならば、
【フルコースのような、
しっかりと仕組み化された
美しい流れ】
を、経営においても再現できたらな
と思った次第。
■ フルコースにおいては、
前菜から始まり、スープが出てきて、
メインディッシュ。
その後、口休めのソルベが出てきて、
再度メインディッシュに続く料理、
そして終盤にはデザートや果物、
そしてコーヒー。
このように、
【人の食に対する飽くなき探究心】
を的確に捉え、
決して食す人の舌を飽きさせることなく、
最後のコーヒーまで誘導する
という美しい導線が張られている、
というのがこのフルコースである
ように思うわけです。
(あくまでも私見ですが…)
■ フルコースほど、
【お客様の立場に立って】
考えられたサービスはないように
思うのです。
さて、あなたの商品やサービスは、
しっかりと
【お客様の立場に立って】
考えられて作られたものでしょうか、
というのが今日のお話。
往々にして、自分がお客様に対して
【提供したい】
商品やサービスと、お客様が
【真に求めている】
商品やサービスというものは
相異なるものです。
そして、すごくもったいないな…
と思うのは、
【単一の】
商品やサービスをお客様に提供する
ことで終わっているという状況。
これは以前の記事からも繰り返し
書かせていただいていること
ではありますが、
経営において大切なことの
ひとつとして、
【LTVを最大化する】
ということが挙げられます。
LTVとは、
「Life Time Value」
(生涯生産価値)
のことでしたね。
■ すなわち、
一度お客様になっていただいた方に、
いかにして一生涯により多くの
あなたの商品やサービスを
購入していただけるようにしていくか、
ということこそが、
【収益を高めていくべき重要な要素】
である、ということなのです。
あなたの商品やサービスを
購入してくださるということは、
その商品やサービスが魅力的だから
ということに他なりません。
それだけにとどまらず、
あなた自身とお客様との信頼関係も
強固になっているということも
少なからずあるわけです。
そうであるとしたならば、
新規のお客様を獲得することも
大切である一方、
この既存のお客様との信頼関係を
よりいっそう密にして、
さらにそのお客様に対する
価値を提供すべく、
あなたの持つ、別の商品やサービスを
提供して差し上げることこそ、
【真の意味で】
お客様の立場に立って考えて、
お客様の幸せに寄与するということ
であるはず。
■ まずは前菜である導入商品として
【低額の】
商品やサービスを提供して、
お客様との信頼関係を高めていく。
その後、
スープやメインディッシュという流れで、
食す人の欲望に応えていくが如く、
その高められた信頼関係を持って、
よりお客様にとって付加価値の高い、
【高額の】
商品やサービスを提供して差し上げる。
その後、中休み…
というわけではないのですが、
今度はその信頼関係が高まった
お客様同士をつなげて差し上げる
というのもひとつの方法かもしれません。
■ お客様同士のつながりは、
お客様との信頼関係はもちろんのこと、
さらにお客様とあなたとの信頼関係
をも強くしていくもの。
またそのさらなる信頼関係をもって、
メインディッシュに次ぐ第二弾の
商品やサービス…
(場合によっては、継続課金型の
ビジネスかもしれませんし、
さらなる高額商品の提案などに
つながるかもしれません。)
を提供して差し上げる。
もしその高額商品に手が届かない
お客様がいらっしゃるとしたならば、
それより少し値段を下げて、
それ相応の商品やサービスを作る一方、
その層にいらっしゃるお客様に対して
価値を提供するということも
考えて良いでしょう。
あえて言うなら、
これがデザートや果物といった
ところでしょうか。
■ そして最後の食後のコーヒーでは、
すべてのお客様をつなげて差し上げて、
何らかのコミュニティーを作る
といったことも手段のひとつとして
考えられるかもしれません。
そのように、あなたとお客様、
そしてお客様同士の信頼関係が
強くなっていけばなっていくほど、
そのうちまたお腹が空いてくるもの
(多少不適切な表現かも
しれませんが(汗))。
その空いたお腹に対して、
またさらなるお客様に対する
価値を提供すべく、
さらに進化したフルコースの
商品やサービスを
ガツン!と提供して差し上げる。
そのようなフルコース的な経営が
描けるとしたならば、
それは結果として
【すごく美しい経営】
であるように思った次第です。
■ とは言え、
こういったフルコースをしっかりと
振る舞うためには、
【料理の素材】
がしっかりと整っている
ということが大前提。
つまり、自分はどうありたいのか、
といった
【目標設定】
をすることこそが
何より重要と言えます。
この目標がないまま、
商品やサービスを売っていくとなると、
ぬかるみの上に豪華なビルを
建てるのと同じこと。
見た目はきらびやかであっても、
それは瞬く間に倒れてしまいます。
■ フルコースに着想して経営を考えると、
かなりの長文になって
しまいましたが(汗)、
ここで述べてきたような
美しい経営を考えることは、
あなた自身の収益も上がってくる一方、
お客様にとっても、そのお客様自身も
気がついていない
【真のニーズ】
が満たされていくということに
つながってくるもの。
いろいろ話し出すと
枝葉が分かれてくるように
次々に話が湧いてくるのですが、
長くなってしまうため今日はこの辺で…
■ 今日は串カツを食べに行ったのですが、
揚げ物であるにもかかわらず、
ソースがサッパリとしていたせいか、
胃もたれ感がほとんどありません。
ビジネスにおいても、
この串カツのサッパリ感
ではありませんが、
【簡単に撤退することができるもの】
でないと、
万が一の場合、
身を引くのがすごく大変になります。
いろいろなリスクをトータルに考えること
もまた、経営なのです。
またさらに長くなりそうですので、
本当に今日はこの辺で…