2020年7月24日売上を上げるのに必要なのは【パズル力】である
おはようございます。
【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。
==================
■6月で上半期が終わり、
今月より
下半期がスタートしていますが、
あなたの経営の状況はいかがでしょうか。
この新型コロナウィルスの影響により、
売上に関する
値引き交渉等をされているケースも
少なからずあるのではないかと思います。
もちろん、
得意先との関係上、
その値引き交渉に応じなければ
ならないケースもあるでしょうが、
『どのようにすれば
売上を落とすことなく経営を継続できるか』
ということが、
かなり重要であるのではないでしょうか。
■そこで、今日は
・売上のキープの仕方や、
・売上を下げない方法、
ひいては、
・売上をアップさせていく方法
などについて、
『売上』というその性質から
考察をしていくことにいたしましょう。
■一般的に、
『売上』は、
次の算式により表現されます。
【売上=客単価×客数×リピート数】
これが、
よく書籍などでも書かれている、
『一般的な』売上の算式です。
ただ、
これは業態より
変わってくるものであり、
自らの身を置いている業界などに応じて、
この算式は適宜変えていく必要がある
と、私は思っています。
例えば、
私の税理士の業界で言えば、
売上は、
毎月の顧問契約と
年一度の単発契約、
そして個人事業主との契約、
法人との契約…
というように
その種類が分類されます。
飲食店だと、
男性からの売上、
女性からの売上、
和食の売上、
洋食の売上…
などと表現できるかもしれません。
■そして、
売上をアップさせる方法として、
仮に、
『売上を現状の2倍の金額に設定したい』
としましょう。
その時にまず
一般的に第一に思い浮かぶのが、
【単価を2倍にすること】。
例えば、
【100円のハンバーガーを200円にする】
といったことですね。
ただこれは、
【極めて早合点である】
と言えます。
■ここで、
冒頭に述べた
算式を思い出してみましょう。
【売上=客単価×客数×リピート数】
という算式ですね。
この算式内の数字を
自由自在に操った結果、
売上高が
2倍になればいいわけですので、
ここから逆算して、
すべての項目を、1.26倍してみましょう。
実際に
『1.26 × 1.26 × 1.26』
と電卓を叩くと、
これで約2倍となります。
つまり、
100円のハンバーガーについて、
売上を倍にしようとするときに、
単価を126円にし、
10人の人が来ているところを、
12人にし、
1ヶ月に10日ほど来店してくださる
お客様の来店頻度を、
1ヶ月13日程度にすれば、
自然とその単価は
2倍に引上がることになるわけです。
ただ、これは、
『一般的な算式の話』。
これを、
【あなたが置かれている業界の算式に
当てはめ直すとどうなるでしょう】
というのが今日のお話なんです。
■例えば、
美容室などで、
男性と女性の比率に
注目するとするならば、
その男女の比率を改善するとともに、
その単価をアップし、
来店頻度多くする、
ということが
有用かもしれませんし、
飲食店において、
肉料理と野菜料理の売上比率、
そして、
来店されるお客様の年齢層に
着目したところで、
肉料理の注文が多いため
その単価を少しだけ引上げたり、
比較的年齢層の高い
お客様については、
単価の高い料理の注文を
していただくことが多いため、
その年齢層の高いお客様の
来店頻度を高めるべく、
何らかのキャンペーンをしてみたり…
このような
いろいろな方法が考えられるわけです。
■経営において大切なのは、
こういった
【柔軟な発想】です。
そして、
この柔軟な発想は、
『日々の鍛錬の賜物である』
とも言えます。
自らが置かれている業界の中での
経営の知識だけでも
大変かとは思うのですが、
あえて違う業種の
経営を探ってみたり、
その他の業界で
成功している企業の
状況を分析してみたり、
ビジネス書だけでなく、
小説や、ドラマや、漫画、
歴史上の人物の物語などを
読んだり観たりすることも、
有用かもしれません。
どんなことでも、
『経営に役立てよう!』
という想いを持って
物事に向かっていると、
本当に多くのヒントが
得られるものです。
■まず今日考えていただきたいのが、
あなたの経営における
『売上』というものが、
【どのような要素に分類されるか、
また、分解することができるか】
ということ。
これをまずやってみて、
そこから展開すべき
経営の手法を思索してみると、
何らかの活路が
見出せるかもしれませんよ(^^)
--------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・売上を2倍にすることは、
単価を2倍にすることだけではなく、
その売上を分解した結果の要素を、
2倍になるように
少しずつ引上げていくことで、
その目的が達成されることを心得るべし。
・経営における
売上向上のヒントは、
自らの業界だけではなく、
あえて他業種の業界や
全く普段触れる機会の少ない物事に
積極的に触れ、
その物事から、
『経営の着想』を
得ることができるものと考え、
積極的にその情報収集に努めるべし。
--------------------
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。