2021年10月24日「火のない所に煙は立たぬ」ならぬ「客なきところに売上立たぬ」
■先日、
つい最近開業したばかりのとある士業の方と
久しぶりにお会いしました。
以前からの友人で、
その道に関しては本当にプロ
といったところ。
その中でいろいろお話を
していたわけですが、
「開業したばかりのここ最近は
もっぱらその専門職の学びに集中している」
とのことでした。
その方曰く、
「まずは専門分野の学習に
もっと磨きをかけないことには、
仕事にならない」
ということなんですね。
そして、
「しっかりとそういった
専門の知識や学びを習得することにより、
お客様からの信頼度も上がり、
仕事に繋がっていく」
とのこともおっしゃっていました。
■当然、
その道の専門家として仕事をするため、
【その分野に精通している】
ということは必須。
しかしながら、自らが開業をして
経営していかなければならない
局面において、極論を言えば、
【どれだけ専門知識を有していたとしても、
お客様がいないことには
1円も売上が立たない】
というわけで、
そのような状況下だと、
【あっという間に
経営が閉じていってしまう】
ということが想定されます。
もちろん、固定費がなければ
潰れることもないとも言えますが、
少なくとも、収入はないわけですね。
■では逆に考えてみるとどうでしょう。
あってはならないこと
とも言えますが、
【その分野の専門知識を有しておらず、
集客に成功し、お客様がしっかりと
付いている状況からスタートする】
ということ。
当然、専門知識がないため、
集客に成功したとしても、
【そのお客様に対する
価値の提供はできない】
ということになります。
しかしながら、
【売上が上がってくるチャンスは
確実に掴んでいる】
ということなんですよね。
■そうなると、
当然その方の心の持ちようにも
よるとは思うのですが…
【集客をしてをお客様が付いた状態で、
そこから最大限の努力をして
専門知識を習得し、
そのご縁のあったお客様に対して
最大限の価値を提供する】
という順番でも良いのではないでしょうか。
もし可能であれば、
こういった『集客』と『学習』
を同時進行していくのがベスト
なのかもしれませんが、
現状において売上がない状況なので、
まずは『集客』をしないことには
経営としては成り立たないわけです。
もちろん、上述したように、
専門分野について
そんなに秀でていない状況であれば、
それはそれで問題なのですが…
■経営においての第一の問題は、
【顧客がいないこと】。
結果としてお客様に対しての
商品やサービスを通じた価値の提供が
できて初めて経営が成り立つわけで、
そういった面から考えると、
【集客と専門分野の知識の習得が
逆転したとしても、問題はない】
と言えます。
■とは言うものの、
これは我々専門分野を持つ
士業に特に見られることなのですが、
どうしても『勉強をし慣れている』
ということもあり、
【勉強して実力が付いたらどうにかなる】
と思ってしまいがちなんですよね。
こういう思考は経営においては
極めて危険である
と言わざるを得ません。
しっかりと自分自身を
【第三者からの目】
として俯瞰をし、
【本当にこれから取ろうとしている行動が
経営の前進に貢献しているか】
ということを常に考え続けるべき
ではないでしょうか。
■専門家だからこそ陥りがちな
【経営のスタートにおける罠】。
このことについて
ジャパネットたかたの髙田明さんは
【経営者に必要な要素として
半分は『伝える力』である】
ということをおっしゃっています。
ちなみに
【もう半分は『覚悟』】
ということだそうです。
いずれにせよ、
専門知識があったとしても
伝える力がないことには
やはり見込みのお客様に対して
何らその価値が伝わらない
というわけで、
商品やサービスのことや理念などを
【伝えていく】
ということも経営者の責任として
考え続けたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営において、
『集客』をしないことには
その経営は前に進まないばかりか、
後退してしまうもの。
・『専門知識』は当然必要であるが、
そのことから考えると、まずは
【集客をする力】
も必要であると言える。
・そして、経営者において必要なのは
【伝える力】。
結局のところ、どんなに素晴らしい
専門分野の技術を持っていたとしても、
伝える力が備わっていないことには、
将来のお客様に対しての価値を提供する
ことに繋がらないと考えられる。
・『専門知識の習得』も必要であるものの、
【しっかりと『集客』をして、
その次に、または同時進行で
そういった『専門知識の習得』をする】
ということを心がけてみてはどうだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。