2021年10月30日補助金申請業者のぼったくりに対して思いを致すこと
■緊急事態宣言が明け、
福岡でも次第に街が活気を
取り戻しつつあるような感覚です。
当初のコロナが出たばかりの頃は、
『持続化給付金』や『家賃支援給付金』
といった多額とも言える
給付金が出てきました。
そこに便乗する形で、
【いろいろな業者が
どう考えても法外な報酬を提示して、
その補助金や助成金の申請代行をしていた】
ということが悲しいことに
少なからず起こっていたようです。
■そして、
大変残念なことだったのですが、
私の直接の知人も
この代行業のようなものをやっており、
同じくやはり
法外な報酬を請求していた
ということが分かりました。
私自身、持続化給付金に関しては
顧問のお客様に関しては
無報酬でやっていましたし、
顧問のお客様でないケースについても、
本当に微々たる報酬で
そのお手伝いをさせていただいたところ。
しかしながら今回の知人のケースでは、
「それはないだろう」
というような、いわばぼったくり
とも言える金額・・・
■もちろん、
そのような利益が上がるビジネスをすれば
自分自身の懐は潤うでしょう。
しかしながら、
それを支払った側からすると
どうでしょう。
当然その支払いをし、
補助金などが受給できるため、
その瞬間は良いのですが、
後に周りの方などからの情報により、
その支払った報酬について
【実はかなり高額だった】
と知ることになったとしたら、
瞬く間にその方への信頼は
失われるのではないでしょうか。
現に私自身は信頼を失ってしまい、
(かなり落ち込みました)
その方との関係そのものを
見直すきっかけとなりました。
本当に簡単なことなのですが、
【目先の利益に目がくらんでしまうと、
こういったことにもなりかねない】
ということなんでしょうね。
■そもそも、
ドラッカーはマーケティングについて、
【事業の目的は顧客の創造である】
ということをおっしゃっています。
結局のところ
『利益の追求は事業の目的ではなく』、
【まだ見ぬ顧客のニーズを探り、
その事業に取り組み、その結果
顧客となった方が満足して
その支払いをしてもらえる対価が、
たまたま利益に繋がっているに過ぎない】
ということだと思うわけです。
どうしてもマーケティングとなると
『内部の利益』に目が向いてしまいがち
なのですが、
ドラッカーが言うように
【事業の目的は顧客の創造である】
ということを考えると、
【外部にいる顧客の望むものを
しっかりと把握し、
それを叶えるための商品やサービスを
生み出していく】
ということが必要なのではないでしょうか。
■よく、
『マーケティング』と
『事業においての販売活動』
はごっちゃにされがちなのですが、
ドラッカーは、
【このマーケティングと
販売活動については真逆の立場にあり、
その区分けをしっかりとしないとならない】
ということをおっしゃっています。
むしろ、そのマーケティング…
つまり
【『外部の顧客が望むもの』を知り、
それを叶える形で
商品やサービスを提供することが
上手にできれば、
その販売活動は不要になる】
とさえ言われているんですね。
■これは、
私自身も耳の痛いお話なのですが、
どうしても資金繰りに窮したり、
さらに利益を追い求めたい
という風になってしまうと、
【その利益を得るために
どのような方策をとっていくか】
ということを考えがちなのですが、
【本来の事業の目的は顧客の創造にある】
ということを考えると、
そんな局面にこそ、しっかりと
【内部ではなく『外部』を向いて、
その顧客に寄り添う形で、
真の声を拾い、その願望を叶えていく】
というのが究極のマーケティング
なのでしょうね。
■【言うは易く行うは難し】
ではありますが、こういった
【事業の目的や
マーケティングの定義を考える】
ということは、
経営の根幹の部分でありますので、
しっかりと、
その根幹についての【思索】をし、
経営に役立てたいものです。
・・・大きな自戒を込めて。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・ドラッカー曰く、
【マーケティングと販売活動は
真逆のものである】。
・事業の真の目的は
【顧客を創造すること】。
そのようなことから考えると、
【内部の利益を重視するのではなく、
外部の顧客の声にこそ耳を傾け、
その真のニーズを探り、
商品やサービスを提供していく】
というのが真のマーケティング
と言えるであろう。
・その真のマーケティングが
正しく実行できれば、
【販売活動は不要になる】
と言える。
しっかりとこういった経営の根幹を考え、
より良い経営の選択をしたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。